2026.11.02
アメリカ(米国)|中国籍向けの北マリアナ諸島ビザ免除制度(EVS-TAP)を停止

米国国土安全保障省(DHS)は、北マリアナ諸島(サイパン・テニアン・ロタ)を訪れる中国籍の方向けのビザ免除制度「EVS-TAP(経済活力・安全渡航認証プログラム)」を停止しました。
停止は米国東部時間2026年10月30日午後2時(日本時間10月31日午前3時、現地時間10月31日午前4時)に発効しています。
新規申請の受付が止まるだけでなく、承認済みの渡航認証も利用できなくなったため、中国籍の方が同諸島へ渡航する場合は、原則として米国の非移民ビザが必要です。
中国籍のお客様を取り扱う旅行会社・法人の皆さまは、お客様の国籍と手配内容を早めにご確認いただくことをお勧めいたします。
米国連邦官報 DHS/CBP告示「Suspension of the CNMI EVS-TAP」(FR Doc. 2026-21880、2026年10月27日付)
- 停止の対象は中国籍の方向けのEVS-TAPで、新規申請に加え、既存の渡航認証(有効期間1年)も利用できなくなりました
- EVS-TAPで入境済みで合法的に滞在中の方は、許可された期間まで滞在できますが、今後の渡航には非移民ビザが必要です
- 香港航空は香港―サイパン線を12月30日まで運休すると報じられています
サイパンへ渡航・滞在される方への注意喚起
告示が停止の対象としているのはEVS-TAPのみで、他国籍の方向けの制度の停止は含まれていません。
中国籍のお客様をお連れの場合は、ビザの取得状況を早めにご確認のうえ、乗り継ぎ便の変更や代替ルートも含めて余裕を持ってご検討くださいませ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象制度 | EVS-TAP(経済活力・安全渡航認証プログラム) ※事前審査を受けた中国籍の方が、北マリアナ諸島に限りビザなしで最長14日間滞在できる制度 |
| 発効日時 | 米国東部時間2026年10月30日午後2時 |
| 対象となる方 | 新規申請者と、承認済みの渡航認証を持つ中国籍の方 EVS-TAPで入境済みで合法的に滞在中の方は、許可された期間まで滞在可能(今後の渡航にはビザが必要) |
| 今後の入境 | 適切な非移民ビザが必要(観光・商用では一般にB-1/B-2ビザ) 2025年2月に終了した旧パロール制度は復活しません |
| 制度の位置付け | 「停止」であり、DHSが国務省・内務省と協議して評価中 政権は再開を確約していないと報じられています |
| 停止の理由 (DHS告示) |
スパイ活動への悪用の懸念、グアムへの密航、出産旅行、中国系企業が関わる犯罪 |
EVS-TAP停止に至った経緯
北マリアナ諸島は、2009年以降、中国籍の方をグアム・北マリアナ諸島ビザ免除プログラムの対象外とする一方、観光振興のため、個別審査による「パロール」で受け入れてきました。2024年に創設されたEVS-TAPは、事前の電子審査を伴う制度として2025年2月20日にパロールに代わって運用が始まっていますが、2025年4月からは約3か月間、CBPが申請処理を止めていました。
今回米国国土安全保障省(DHS)は、スパイ活動への悪用、グアムへの密航、出産旅行などのリスクを理由に停止を決定しましたが、2026年8月の訪問者のうち中国は約32%を占めており(観光局統計)、観光業への影響が懸念されています。
一方、現地観光局(MVA)、ホテル協会、商工会議所は、告示が挙げる事案の一部はEVS-TAP開始前のものだと指摘して再考を求めており、告示がEVS-TAP利用者によるスパイ行為を主張したわけではないとの報道もあります。制度は評価が続くため、再開の時期や条件は不透明です。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年11月2日)における公開情報に基づいています。EVS-TAPの運用状況や航空会社の運航情報は今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ず米国連邦官報・米国税関国境警備局(CBP)の最新情報、および各国の入国管理当局・航空会社の公式情報をご確認ください。
- EVS-TAPは「停止」とされており、今後、制度の再開・変更・終了が発表される場合があります。また、香港航空の運休期間や運航再開の時期も変更される場合があります。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、入境手続きや運航変更による遅延・入国拒否等について、当サイトは一切の責任を負いません。

