2026.10.28
ネパール|大雨・大雪に関する注意喚起(10/29~31)

ネパール水文気象局(DHM)の予報に基づき、国家災害リスク削減管理庁(NDRRMA)は、ベンガル湾で発生したサイクロン「Arnab」の影響により、2026年10月29日(木)から31日(土)にかけて、ネパール各地で落雷や雷雨、突風、雹を伴う軽度から非常に激しい降雨が予想されるとして、「厳重警戒(high alert)」を要請しています。
影響が特に大きいと見込まれているのは、コシ州、バグマティ州(カトマンズ盆地を含む)、マデシュ州、ガンダキ州、ルンビニ州の5州です。カルナリ州、スドゥルパシチム州でも中程度の雨が予想され、局地的に激しい雨となる可能性があります。
ヒマラヤ地域では大雪・吹雪・雪崩の危険があり、平野部の一部では非常に激しい降雨となる可能性も伝えられています。
道路や航空便の乱れも想定されますので、ネパールへ渡航予定の方や滞在中の方は、この期間の山岳地帯・渓谷・河川沿いへのご移動をお控えください。
- 高警戒期間は10月29日(木)〜31日(土)です。影響は29日夜から始まり、30日(金)・31日(土)に強まる見通しです
- 高地・ヒマラヤ地域は大雪・吹雪・雪崩の危険があり、観光客は高地方面への移動を控えるよう要請されています。入国管理局は同期間の高地トレッキング許可を停止したと報じられています
- 平野部・丘陵地は大雨・落雷・突風・洪水の恐れがあり、道路や航空便に支障が出る可能性があります。早めの行動と最新情報の確認をお勧めいたします
カトマンズへ渡航・滞在される方への注意喚起
現時点(2026年10月28日)で、航空会社や空港当局による欠航などの公式発表は確認できていません。
ただし、国家災害リスク削減管理庁(NDRRMA)は道路・航空輸送に支障が出る可能性を指摘しています。
国内線や山岳方面の路線を中心に遅延・欠航が生じる可能性がありますので、ご利用予定の航空会社の最新情報をこまめにご確認ください。また空港へは余裕を持ってお越しいただき、遅延や欠航に備えた予備日程や、可能な場合は前倒しでのご移動もご検討いただくことをお勧めいたします。
- 10月29日(木)以降、降雨が予想されている間は、山岳地帯・渓谷・河川沿いへの移動をお控えください。
- 同期間中は山岳地帯やヒマラヤ地域への立ち入りを避け、すでに滞在中の場合は安全な場所にとどまってください。
- 同期間中は、不要不急の移動や旅行をお控えください。
- ネパール水文気象局や現地ガイド・旅行会社からの最新の気象情報を随時ご確認ください。
- 雨が降り始める前に、早めの避難・行動をお心がけください。
- ご家族・ご友人・旅行会社へ、ご自身の所在地と行動予定を共有してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 高警戒期間 | 2026年10月29日(木)〜31日(土) ベンガル湾のサイクロン「Arnab」の影響による大雨・強風・雷・高地での大雪 ネパール水文気象局は10月28日〜11月1日に影響が及ぶ可能性にも言及しています |
| 影響が強まる時期 | 10月30日(金)・31日(土) サイクロンの影響は29日夜から及ぶ見通しです |
| 予想される天候 | コシ・バグマティ・マデシュ・ガンダキ・ルンビニ州: 中程度の雨、所により激しい雨(雷・突風を伴う) カルナリ・スドゥルパシチム州: 中程度の雨、局地的に激しい雨/高地・ヒマラヤ地域:大雪・吹雪・雪崩の危険 |
| 当局の主な呼びかけ | 観光客は高地・ヒマラヤ方面への移動を控える すでに滞在中の場合は安全な場所で待機する 洪水の恐れがある河川沿いに近づかない 不要不急の移動を避ける 公式の天気予報・早期警報を確認する |
| 入国管理局からの通知 | 高地・山岳地域のトレッキング許可を10月29日〜31日の間、一時停止 (新規発給は10月27日から停止と報道) |
| 連絡先 | 気象情報:1155/災害時:1234(NEOC/DEOC)、警察:100、武装警察:1114、観光警察:1144 |
トレッキング・山岳地域について
ネパール・トレッキング事業者協会(TAAN)は、会員のトレッキング会社に対し、10月29日から高地や峠方面へのトレッキングを中止し、危険な場所にいる方を安全な場所へ移動させるよう呼びかけています。
とくにマナスル、マナン、ミャグディ、ムスタンの各ルートでは、河川沿い、地すべり多発地帯、損傷した道路・トレイル・仮設橋への注意が求められています。トレッキングを予定されている方は、現地ガイドや旅行会社と十分に連絡を取り合い、日程の延期や変更をご検討くださいませ。
サイクロン「Arnab」の発生経緯と警戒に至った背景
ネパール水文気象局は10月23日(金)の特別ポストモンスーン速報で、ベンガル湾の低気圧が発達し、10月28日から11月1日にかけてネパールの天候に影響する可能性があると警告していました。インド気象局(IMD)の予報によると、この低気圧は10月26日にサイクロンへ発達し、ネパールには29日夜から影響が及ぶと見られています。気象専門家は、上空の気圧の谷との相互作用により、降雨が強まりやすくなる点を指摘しています。
ネパールのモンスーンは10月14日に明け、ダサイン連休中は晴天が続いてトレッキングの最盛期を迎えている一方で、8月26日にはラスワ郡のボテコシ周辺で大規模な洪水・土石流が発生しており、被災地は復旧の途上にあります。こうした状況を受け、国家災害リスク削減管理庁は10月27日、関係機関と市民に対し、10月29日〜31日の高警戒を要請しました。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年10月28日)における公開情報に基づいています。気象予報や各当局の発表内容は、サイクロンの進路や勢力に応じて今後変更される場合があります。
- 渡航前および滞在中は、必ずネパール国家災害リスク削減管理庁(NDRRMA)、ネパール水文気象局(DHM)、外務省 海外安全ホームページ、在ネパール日本国大使館の最新情報をご確認ください。
- 警戒期間・対象地域・降雨の強度は、気象状況により変更されたり、前倒し・延長・解除されたりする場合があります。
- 航空便の遅延・欠航や、トレッキング許可の停止期間などの運用は、航空会社や各機関が個別に判断します。ご利用予定の航空会社・旅行会社へ直接ご確認ください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、天候や交通の乱れ、山岳地域での事故等について、当サイトは一切の責任を負いません。

