2026.09.30
タイ|バンコクでの大規模冠水に関する注意喚起(9/30更新)

タイの首都バンコクでは、9月24日(木)から続いた豪雨による冠水が徐々に収まりつつあり、バンコク都は29日(火)夜、洪水災害地域の指定を全50区から29区に縮小しました。9月30日(水)午前時点では、主要道路の多くで水が引き始めていますが、ラートクラバンやミンブリーなど東部の低地では、完全に水が引くまでにさらに5〜7日かかる見通しです。
一方、スワンナプーム空港ではタイ国際航空の手荷物の滞留が続いており、同社はバンコク発の便を3〜4割減便し、9月29日〜10月1日に成田・羽田・大阪・札幌行きを含む計37便の追加欠航を発表しました。
バンコクへ渡航予定の方・滞在中の方は、ご利用便の運航状況を必ずご確認のうえ、時間に余裕を持って空港へご移動くださいませ。
- バンコク都は29日、21区の災害地域指定を解除しました。シーロム(バーンラック区)やサートーン区は解除されましたが、スクンビット周辺のワッタナー区を含む29区では指定が続いています
- タイ国際航空は9月29日〜10月1日に37便を追加欠航し、日本路線では札幌行き(29日)、大阪・成田・羽田行き(30日)が対象となっています
- 両空港は運用中ですが、スワンナプーム空港では約5,600個の手荷物が滞留しているとされ、ラートクラバン方面の道路も引き続き通行回避が呼びかけられています
バンコクへ渡航・滞在される方への注意喚起
バンコク都知事は29日、主要道路の約9割が2日以内に通行可能になるとの目標を示しました。また、30日朝のバンコク都の発表では、ラムカムヘン通りやパッタナカーン通りなどの主要道路は1〜2日で回復する見込みの一方、サーイマイ、ミンブリー、ナワミン、ラートクラバン、プラウェートなどの低地では5〜7日かかる見通しです。
なお、バンコクへ渡航・滞在される場合は、ご出発前に、航空会社の公式サイト・アプリで運航状況をご確認いただくことをお勧めいたします。また、遅延や手荷物の遅れが発生しているため、乗り継ぎのある方は特にご注意ください。
空港へは道路状況の影響を受けにくい鉄道(エアポートレイルリンク、BTS、MRT、SRTレッドライン)のご利用が推奨されており、タクシーや車で移動される場合は、通常より大幅に時間がかかる可能性がありますので十分ご注意ください。
1. 影響を受ける空港
| 空港 | 運用状況 | アクセス・注意点 |
|---|---|---|
| スワンナプーム国際空港 (BKK) |
運用中 ただし26日以降、タイ国際航空の地上業務スタッフが冠水のため出勤できず人員不足となったほか、手荷物運搬車両の故障も重なり、同社便の出発遅延、手荷物受け取りの長時間化、一部便での手荷物の積み残しが発生しています |
29日朝時点でもラートクラバン通りは通行回避路線に含まれています モーターウェイ7号線またはブーラパーウィティー高速道路の利用が案内されています エアポートレールリンクは運行中です 国際線は3時間前、国内線は2時間前までの到着が推奨されています 29日夜時点で約5,600個の手荷物が滞留していると報じられており、29日から72時間以内の解消を目標に掲げています。軍の要員も手荷物の搬送支援にあたっています。タイ国際航空は他社便の地上業務も受託しているため、他社便への影響も報じられています。 |
| ドンムアン国際空港 (DMK) |
運用中 大きな運航への影響は報告されていません |
周辺道路の冠水・車両故障の影響で、空港のメータータクシーが一時停止中と報じられています(30日時点の再開状況は未確認)
Grabなどの配車アプリは利用可能です 空港バスA1〜A4は遅れを伴いながら運行中で、乗降場所はサービスホール棟に変更されています ドンムアン・トールウェイ(高架有料道路)やSRTレッドラインの利用が推奨されています |
2. 影響を受ける航空会社
下記以外の航空会社(日本の航空会社を含む)をご利用の方も、ご利用便の運航状況と取り扱いを各社公式サイトでご確認いただくことをお勧めいたします。
なお、タイ国際航空はバンコク発の便を3〜4割減便しています。
日本路線では、29日のバンコク発札幌行き(TG670)、30日のバンコク発大阪行き(TG622)、成田行き(TG642)、羽田行き(TG660)が対象です。このほか、欧州、東アジア、東南アジア、南アジア、オーストラリアの各路線や、プーケット線などの国内線も含まれています。
| 航空会社 | 対象 | 主な内容 (2026年9月29日9時現在) |
|---|---|---|
| タイ国際航空(TG) | バンコク発着便 | 【欠航】9月30日の一部便 【救済措置】9月26日〜10月11日のバンコク発着便(9月26日までに発券の航空券) ・同一路線・同一クラスでの1回の日程変更について、変更手数料が免除 ・欠航の場合は全額払い戻しの対象 ※当初は9月26〜29日発の便が対象と発表されましたが、その後、9月26日〜10月11日の旅程まで対象が拡大されました ※発券時期などの適用条件は報道により異なるため、同社公式サイトまたはコンタクトセンターでご確認ください |
| バンコクエアウェイズ(PG) | 9月25日〜30日の便に 冠水の影響で 搭乗できなかった方 |
同一路線で1回、変更手数料なしで日程変更が可能(10月10日までに旅程を完了) または1年間有効のトラベルバウチャーに切り替えることができるとしています |
| タイ・エアアジア(FD) タイ・エアアジアX(XJ) |
9月26〜28日の バンコク発着便 |
同一路線で、当初の搭乗日から7日以内の便へ1回無料で変更可能(空席がある場合) または予約額を2年間有効のクレジットとして保持できるとしています |
| ノックエア(DD) | 9月26日〜30日の ドンムアン空港発着便 |
当初の搭乗日から30日以内の便へ1回変更可能 または航空券額の100%を30日以内有効のバウチャーとして保持できるとしています |
| タイ・ベトジェット(VZ) | 9月26〜30日の スワンナプーム空港発着便 |
同一路線で、当初の搭乗日から7日以内の便へ1回無料で変更可能 または180日間有効のクレジットとして保持できるとしています |
3. その他の交通機関
| 交通機関 | 状況 |
|---|---|
| エアポートレイルリンク(ARL) | 運行中です |
| BTS(スカイトレイン) MRT(地下鉄) |
運行中です 道路の渋滞を避ける利用者が集中し、駅構内の混雑が報じられています |
| SRTレッドライン | 26日夜に運行上の問題による安全点検のため一時運休しましたが、27日9時30分から通常運行に戻ったと報じられています |
| タイ国鉄(SRT)東線 | 水位の低下を受け、9月30日〜10月1日に計7本の列車の運行を再開すると発表されました 一部の列車では引き続き始発・終着駅の変更などの調整が行われています 最新情報はSRTの列車運行情報サイト、またはコールセンター(1690、24時間)でご確認ください |
| 道路・路線バス | 29日13時時点で、バンコク都は33路線の通行回避を呼びかけ、43か所で冠水(5〜約25cm)が確認され、パッタナカーン通りとシーナカリン通りの交差点付近(約25cm)、パホンヨーティン通り、ウィパワディー・ランシット通り(郊外方面)、ラムカムヘン通り、ナワミン通り、ラートプラオ通り、オンヌット通り、ラートクラバン周辺などが含まれています |
災害地域の指定が続くエリアと冠水の状況(9月29日〜30日朝時点)
バンコク都によると、29日時点で都内の被害は約32万9,000世帯・約70万人に上り、タイ内務省防災局(DDPM)はバンコクで4人が死亡したと発表しています。都は230か所以上の避難所を開設し、7,000人近くが避難しています。
| エリア | 状況 |
|---|---|
| 災害地域の指定が続く 29区 |
クローンサームワー、カンナヤオ、チャトゥチャック、ドンムアン、ディンデーン、ドゥシット、タウィーワッタナー、トゥンクル、バーンケン、バーンカピ、バーンスー、バーンナー、バーンボーン、バーンプラット、ブンクム、プラウェート、パヤータイ、プラカノン、ミンブリー、ラーチャテーウィー、ラートクラバン、ワントーンラーン、ワッタナー、スワンルアン、サパーンスーン、サーイマイ、ノーンチョーク、ラクシー、フワイクワーンの各区 |
| ラートクラバン区 ミンブリー区 プラウェート区など 東部の低地 |
排水に5〜7日かかる見通し クローンサームワー区、ノーンチョーク区などでは、クローンホックワー運河の堤防からの越水の恐れがあるとして警戒が続いています |
| ラムカムヘン通り フワマーク パッタナカーン通りなど |
主要運河の水位が下がり始めたことで排水が進み、1〜2日で通常の状態に戻る見込みとされています |
スクンビット・プロンポン・シーロム周辺の状況
中心部の状況は、主に9月28日〜29日の当局発表・報道に基づくものです。
シーナカリン通り(パッタナカーン通り〜スクンビット・ソイ77区間)でも冠水が続いており、スクンビット東部(オンヌット以東)へ移動される場合はご注意くださいませ。
| エリア | 状況 |
|---|---|
| スクンビット周辺 (アソーク〜エカマイ) |
スクンビット通りの北側にあたるワッタナー区は、災害地域の指定が続く29区に含まれています
ペッブリー通り(アソーク〜エカマイ区間)は28日午後に水がほぼ引き、通行可能となりましたが、29日13時時点でもクローンタン橋付近は冠水地点として報告されていました |
| プロンポン (スクンビット・ソイ39周辺) |
主要メディア・当局発表では、プロンポン駅周辺に限った大規模な冠水の報告は確認できていません BTSプロンポン駅は高架駅で、BTSは運行を継続しています |
| シーロム サートーン周辺 |
シーロム(バーンラック区)、サートーン区、サイアム周辺(パトゥムワン区)は、29日に災害地域の指定が解除された21区に含まれています。同エリアでの冠水の報道は確認できていません |
豪雨の背景と今後の見通し
今回の豪雨は、強い低気圧がモンスーントラフに沿ってタイ中部・バンコク方面へ移動したことに加え、南西モンスーンが強まったことが要因とされています。バンコクでは24日から約72時間で300mmを超える雨が降り、東部の主要運河があふれました。低気圧はミャンマー方面へ移動し、南西モンスーンも弱まりつつあることから、バンコクでは雨が減っています。バンコク都は3本の排水トンネルと主要運河を使ってチャオプラヤー川への排水を続けています。
タイ全土でも被害が広がっており、29日時点でバンコクと29県の約94万世帯・約260万人が影響を受け、14県では水位の上昇が続いています。9月16日以降の死者数は、報道により21〜23人とされています。アヌティン首相は29日、被災者に謝罪したうえで、排水の加速と支援を約束しました。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年9月30日10時・日本時間)における公開情報に基づいています。冠水の状況、交通機関の運行状況、航空会社の救済措置の内容は、天候や排水の進み具合により随時変更される場合があります。
- ご出発前に、ご利用の航空会社、空港運営会社(AOT)、タイ国政府観光庁(TAT)、バンコク都などの公式サイトで最新情報をご確認くださいませ。
- 28日以降も雷雨が予報されており、再び冠水が発生・拡大する可能性があります。
- 航空券の変更・払い戻しの可否や条件は、航空会社・発券時期・運賃種別によって異なります。詳細はご利用の航空会社または旅行会社へお問い合わせくださいませ。
- 在タイ日本国大使館の海外安全情報や、外務省海外旅行登録「たびレジ」もあわせてご活用ください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、フライトの遅延・欠航、手荷物の遅延等について、当サイトは一切の責任を負いません。

