2020.06.05

シンガポールデング熱の発生数増加に関する注意喚起

デング熱の発生数増加に関する注意喚起について, 以下のとおりご連絡いたします。

１．デング熱が増えています

（1）デング熱の発生状況

　2020年6月2日までのデング熱の発生件数は9,259件となり，過去最大の感染者数を記録した2013年の同時期の発生件数を上回っています。平年の感染件数のピークは6月から10月となり，今後さらに感染が増えることが危惧されます。

（2）症状

　デング熱は，蚊に刺されることによって感染する疾患です。急激な発熱で発症し，発疹，頭痛，骨関節痛，嘔気・嘔吐などの症状が見られます。患者の一部は，まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり，早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。治療は，特別な治療法はなく対症療法となります。

（3）予防

　予防のためには，蚊に刺されないよう，蚊の忌避剤（insect repellent）の使用や長袖・長ズボンの着用，寝る際は部屋に蚊が入らないように窓を閉じる（エアコンを使用）ことなどが有効です。また，蚊は水たまりで増殖します。家の周り（バルコニーなど）にたまっている水を除去することにより，感染拡大を防止することができます。

（4）クラスター

　感染は，ウイルスに感染した患者の血液を蚊が媒介することでおこります（蚊媒介性）。このため，蚊の生息場所・行動範囲がクラスターになります。クラスターマップを確認し，十分に警戒してください。

２．デング熱関連情報

（１）デング熱の最新状況（シンガポール環境庁ウェブサイト（英語））

■クラスターマップ

https://www.nea.gov.sg/dengue-zika/dengue/dengue-clusters

■発生件数

https://www.nea.gov.sg/dengue-zika/dengue/dengue-cases

（２）デング熱について（厚生労働省ウェブサイト）

■デング熱について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000131101.html

■デング熱に関するQ＆A