2026.10.15
インドネシア|森林・泥炭地火災による大気質の悪化に関する注意喚起

インドネシアでは、カリマンタン島とスマトラ島を中心とした森林・泥炭地火災の煙により、大気質の悪化が広範囲に及んでいます。
10月14日には、カリマンタン島中部が大気汚染指数(ISPU)で最悪の「危険」に達したと報じられ、スラウェシ島やパプア地方でも「不健康」へ悪化する傾向がみられます。また、煙による視界不良のため、各地の空港で欠航・遅延が相次いでいます。
インドネシア各地へ渡航・滞在予定の方は、フライト情報と大気質を事前にご確認いただくことをお勧めいたします。
インドネシア環境省/環境管理庁(KLH/BPLH)|大気汚染指数(ISPU:INDEKS STANDAR PENCEMAR UDARA)
- カリマンタン島中部は全域が「危険」、西部も多くが「不健康」〜「危険」。スマトラ島、スラウェシ島、パプア地方にも悪化が拡大しています
- インドネシア運輸省の集計では、8月11日〜10月9日に国内線1,673便が影響を受けました(欠航・延期907便、遅延745便)。マカッサルでは10月12日に7便が欠航しています
- エルニーニョで乾期が長引いており、改善の時期は地域により異なる見通しです。マスクの携行等と健康面に十分ご留意ください
インドネシア各地へ渡航・滞在される方への注意喚起
ご出発前および空港へ向かう前に、航空会社・空港の公式情報で運航状況をご確認くださいませ。
視界(視程)は時間帯によって急変するため、空港へは余裕を持ってご移動ください。またカリマンタン島、スマトラ島、スラウェシ島、マルク・パプア方面へのご移動では、欠航や遅延に備えた予備日程の確保や、別の便・経路のご検討もお勧めいたします。
併せて下記健康面についてもご留意ください。
- 屋外での長時間の活動や激しい運動を控え、外出時はマスクをご着用くださいませ。
- お子様、高齢の方、ぜんそくなどの呼吸器疾患や心臓病のある方は、特にご注意いただくことをお勧めいたします。
- 室内では窓の開閉を最小限にし、咳・息切れ・喉の痛み・目の刺激感などがある場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めいたします。
| 地域 | 大気質・煙害の状況 (10月14日前後の状況) |
主な影響 |
|---|---|---|
| カリマンタン島 | 中部は全域が「危険」、西部は多くが「不健康」〜「危険」(10月14日、政府会見の報道) | パランカラヤで視程150メートルまで低下 ポンティアナック、パランカラヤ、パンカランブンの各空港で影響が大きいと運輸省が説明 |
| スマトラ島 | リアウ州は「非常に不健康」 ジャンビ州は「非常に不健康」〜「危険」 西スマトラ州は「不健康」 北スマトラ州はPM2.5で「普通」〜「不健康」 |
パレンバン、ジャンビ、シランギットなどの空港で遅延・視程低下 バタム(リアウ諸島州)では一部道路の視程が50メートルまで低下 |
| スラウェシ島 | マカッサルは10月13日夜から14日にかけてPM2.5が150μg/㎥を超え「非常に不健康」。北スラウェシ州でも15の県・市で煙の影響が報じられています | マカッサル発着便に欠航 |
| マルク・パプア地方 | 「良好」〜「普通」から「不健康」へ向かう傾向 (10月14日、政府会見の報道) |
マノクワリ、ナビレ、ファクファクなど6空港で影響 |
| ジャワ島・バリ島 | 今回の煙害に関する公的発表や報道は、確認できませんでした | 最新情報はBMKGの公式サイトでご確認ください |


影響を受けている空港
| 空港 | 具体的な影響 |
|---|---|
| スルタン・ハサヌディン国際空港 (マカッサル) |
10月12日に7便が欠航し、約1,070人が影響を受けたとしています 空港側は、目的地側の視程不良が原因で空港全体の運用は通常どおりと説明しています |
| スルタン・マフムド・ バダルディン2世空港 (パレンバン) |
10月3日に18便、10月8日午前に5便が視程不良の影響を受けたとしています |
| スルタン・タハ空港 (ジャンビ) |
10月7日、視程が午前6時の1,500メートルから正午に800メートルへ低下 ジャカルタ発着の8便が遅延・変更となりました |
| シランギット空港 (北スマトラ州) |
10月7日に視程が1キロメートルまで低下し、煙が2日連続で空港を覆いました |
| メララン空港 (東カリマンタン州) |
10月7日に視程が500メートルまで低下し、複数の欠航が報じられています |
| カリマンタン島の主要空港 | ポンティアナックのスパディオ空港、パランカラヤのチリク・リウット空港、パンカランブンのイスカンダル空港で影響が大きいと運輸省が説明しています |
| パプア地方の空港 | マノクワリのレンダニ、ナビレのドゥ・アトゥルレ、ファクファクのトレア、カイマナのウタロム、テルク・ビントゥニのバボ、アスマットのエウェルの各空港が影響を受けたとしています |
背景:エルニーニョによる乾期の長期化と泥炭地火災
2026年は非常に強いエルニーニョの影響で乾期が長引き、カリマンタン島とスマトラ島では森林・泥炭地火災が続いています。
泥炭地では火が地下を伝って広がるため消火が難しく、煙が長く滞留しやすいとされています。
インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)は重点地域の雨季入りを10月、その他の地域を11〜12月と見込んでいますが、人工降雨は乾期の最盛期には雲が育ちにくく、効果は状況次第とも説明しています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年10月15日)における公開情報に基づいています。大気質や空港の運航状況は、天候や風向きにより短時間で変化する場合があります。
- 渡航前に必ず、BMKG、インドネシア運輸省、各空港・各航空会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
- 視程の変化により、記事掲載後に欠航・遅延・目的地変更が発生する場合や、反対に運航が再開される場合があります。
- 欠航・遅延時の払い戻しや振替などの補償条件は、航空会社や運賃種別により異なります。ご利用の航空会社、旅行会社、海外旅行保険の窓口にご確認ください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、欠航・遅延や健康被害等について、当サイトは一切の責任を負いません。

