2026.10.13
マレーシア|煙害(ヘイズ)による大気汚染に伴う注意喚起

マレーシアでは、インドネシアの森林・泥炭火災に起因するヘイズ(煙害)により、大気汚染指数(API)が「不健康」(101~200)となる地域が半島部を中心に広がっており、10月13日現在もジョホール州、マラッカ州、ヌグリ・スンビラン州、セランゴール州の一部などで学校閉鎖が続いています。
10月8日にはジョホール・バルのセナイ国際空港で視程不良により5便が着陸不能や出発遅延などの影響を受けました。
クアラルンプール周辺や南部方面へご出張・ご旅行を予定されている方は、最新のAPI値と航空会社の運航情報を事前にご確認いただくことをお勧めいたします。また、屋外での活動はできるだけお控えいただき、必要に応じてマスクをご着用くださいませ。
- API「不健康」の観測局は10月8日午前に全国68局中38局、10月12日は22局と報じられています。ピーク時は180台後半(セレンバン189、スガマット190など)に達しました
- 教育省はAPI180超の地域で10月9日から、150超が3日連続した地域で10月12日から学校を閉鎖。10月13日もジョホール州(16日まで)、マラッカ州、ヌグリ・スンビラン州、プトラジャヤなどで閉鎖が続きます
- 10月8日にセナイ国際空港で5便が影響を受けました。視程が悪化すると遅延や目的地変更が生じる可能性がありますので、航空会社の運航情報をご確認くださいませ
マレーシア南部等へ渡航・滞在される方への注意喚起
視程が悪化しやすい朝の時間帯を中心に遅延や目的地変更が生じる可能性がありますので、ご出発前に、航空会社の公式サイトやアプリでフライトの運航状況をご確認いただくとともに、空港へは時間に余裕を持ってご移動ください。
お子様、高齢の方、喘息・気管支炎・慢性肺疾患・心臓病などの持病がある方、喫煙者、屋外で働く方が、ヘイズの影響を受けやすいとしています。屋外での運動などを控えて屋内で過ごすこと、屋外ではマスクを着用すること(バイクをご利用の方、屋外で働く方、リスクの高い方など)、持病のある方は医師の指示どおりに服薬を続けること、咳・息苦しさ・目の痛みなどが悪化した場合は早めに医療機関を受診することが助言されています
最新のAPI値はマレーシア環境局(APIMS)ウェブサイトでご確認いただけます。
マレーシア環境局(MyEQMS)|Air Pollutant Index Management System (APIMS)
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 煙害の原因 | インドネシア(スマトラ島・カリマンタン島)の森林・泥炭火災による越境ヘイズ 環境局は、乾燥した天候と火災の多発が影響していると説明しています。 |
| API区分 (マレーシア環境局) |
0~50:良好 51~100:通常 101~200:不健康 201~300:非常に不健康 301以上:危険 ※ なお、公式に使われるのはAPIで、AirVisualなどのアプリに表示されるAQIとは算出方法が異なるため、同じ場所・時間でも数値が一致しないことがあります |
| 空港・航空 への影響 |
10月8日、セナイ国際空港で5便に影響 一部はクアラルンプールやシンガポール・チャンギ空港へ目的地を変更し、出発を遅らせた便もあると報じられています |
| その他の交通機関 への影響 |
鉄道・バスについて、ヘイズによる運行停止の報道は確認できていません 視界が悪い時間帯の道路での移動には、十分お気をつけくださいませ |

煙害(ヘイズ)が発生している背景:インドネシアの火災と季節風
マレーシアでは8月下旬ごろからヘイズが断続的に発生しており、ASEAN気象センター(ASMC)は8月26日、南部地域向けの警戒レベル3を発動したと報じられています。背景には、エルニーニョ現象の影響とされる乾燥した天候のもと、スマトラ島とカリマンタン島で森林・泥炭火災が広がっていること、そして5月から10月上旬まで続いた南西モンスーンの風がインドネシア方面からマレーシアへ向かって吹いていたことがあります。
インドネシア林業省によると、10月9日午後9時時点で信頼度の高い火災発生地点は全国で437か所と、前日の387か所から増加しました。うち270か所はスマトラ島とカリマンタン島の優先6州にあり、61機の航空機が消火や空中からの監視、人工降雨に投入されています。
マレーシアのアンワル首相は10月8日にインドネシアのプラボウォ大統領と電話で会談し、プラボウォ大統領が必要な措置を取ることに同意したと説明しました。気象局は、モンスーン移行期に入り風向が変わることで越境ヘイズは徐々に弱まるとみていますが、火災が収まるまでは状況が変わりやすいとされています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年10月13日)における公開情報に基づいています。API値、学校閉鎖の範囲、空港や航空会社の運航状況は、風向や降雨などにより短時間で変化する場合があります。
- 渡航前に、マレーシア環境局(APIMS)、保健省、およびご利用の航空会社・空港の最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。
- 視程不良や大気汚染の状況により、航空便の遅延・目的地変更・欠航が生じる可能性があります。払い戻し・振り替え・宿泊費等の補償条件については、ご利用の航空会社、旅行会社、保険会社へお問い合わせくださいませ。
- ヘイズの状況は、風向の変化や降雨により改善にも悪化にも転じる場合があります。学校閉鎖などの措置も、州の教育局により日々見直されています。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、健康上の影響、運航変更に伴う損害等について、当サイトは一切の責任を負いません。

