2026.09.07
マレーシア|マルチプルエントリービザの対象国籍・渡航目的を厳格化

マレーシア入国管理局は、マルチプルエントリービザ(MEV)の発給要件を2026年9月1日付で厳格化したと発表しました。
これまで幅広い国籍・渡航目的で利用できたマルチプルエントリービザですが、今後は対象が「31の国籍」かつ「ビジネス、フライ&クルーズ、医療目的、ウェディングツーリズムの4つの渡航目的」に限定されます。
通常の観光や親族・友人訪問などを目的とする渡航予定の方は、対象国籍であっても原則としてシングルエントリービザ(SEV)の申請が必要となりますので、渡航前にご自身の国籍・渡航目的が対象条件を満たすかご確認ください。
- 2026年9月1日より、マルチプルエントリービザ(MEV)は全ての国籍を対象とした発給ではなくなり、対象は31の国籍に限定されます
- MEVを申請できる渡航目的も、ビジネス、フライ&クルーズ、医療目的、ウェディングツーリズムの4種類に限定されます
- 通常の観光や一般的な親族・友人訪問については、対象国籍の方であっても原則としてシングルエントリービザ(SEV)の申請が必要となります
変更内容の詳細
マレーシア入国管理局は2026年9月2日、公式サイトの「PENGUMUMAN(お知らせ)」欄にて「MULTIPLE ENTRY VISA (MEV) TIDAK LAGI TERSEDIA UNTUK SEMUA WARGANEGARA(マルチプルエントリービザは全ての国籍を対象とした提供ではなくなります)」と題する告知を掲載しました。
これにより、2026年9月1日付でMEVの発給要件が変更されています。
| 項目 | 2026年9月1日以前 | 2026年9月1日以降 |
|---|---|---|
| 対象国籍 | 制限なし(対象となる国籍であれば申請可能) | 31の国籍に限定 |
| 対象となる渡航目的 | 観光を含む一般的な渡航目的で申請可能 | ビジネス(Business) フライ&クルーズ(Fly & Cruise) 医療目的(Medical Treatment) ウェディングツーリズム(Wedding Tourism) |
| ビザの有効期間 | 発給日から最長6か月間 | 変更なし(発給日から最長6か月間) |
| 1回の入国での 滞在可能日数 |
最長30日間 | 変更なし(最長30日間) |
対象とされる31の国籍について
マレーシア入国管理局は、対象を「31の国籍」に限定したと発表していますが、現時点(2026年9月7日)では、該当する国名を列挙した公式リストは公表されていません。
MyVISAポータルのe-VISA対象国籍リストに含まれる国籍の数が、発表された「31」と一致しており、これらの国籍がMEVの対象になっていると見られますが、渡航予定の方は、必ずマレーシア大使館・領事館またはMyVISAポータルにて、ご自身の国籍が対象となるかをご確認ください。

見直しの背景
マレーシアは近年、観光振興を目的としたビザ緩和策(Visa Liberalisation Plan)を進めており、マルチプルエントリービザ(MEV)についてもビザ有効期間の延長(最長3か月から6か月へ)など、対象拡大の方向で運用されてきた経緯があります。また、マレーシア政府は2026年を「Visit Malaysia Year(訪馬年)」と位置づけ、外国人観光客誘致に力を入れてきました。
今回の見直しは、こうした緩和の流れとは対照的に、マルチプルエントリービザの利用目的と対象国籍の両面を絞り込む内容となっており、現地報道によりますと、ビザ制度の適正な運用を図る狙いがあるとされていますが、入国管理局の公式発表自体には変更の具体的な理由は明記されていません。
また、マレーシアでは顔認証等を活用した新たな出入国管理システム「NIISe」の整備も進められており、一連の出入国管理制度の見直しの一環である可能性も指摘されていますが、この点についても公式な言及は確認されていません。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年9月7日)における公開情報に基づいています。マルチプルエントリービザ(MEV)制度の運用状況や、対象となる国籍・渡航目的の詳細は今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ずマレーシア入国管理局公式サイトおよびMyVISAポータルの最新情報をご確認ください
- 対象となる31の国籍について、政府による正式な国名リストは本記事作成時点で公表されておらず、本記事に記載の国名は各種報道およびMyVISAポータルの挙動から推測されたものです。実際の対象国籍については、必ず公式窓口でご確認ください
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、ビザ申請の却下や入国拒否等について、当サイトは一切の責任を負いません

