2026.09.07
マレーシア|サラワク州で煙害(ヘイズ)発生に伴う注意喚起

2026年9月4日、マレーシア・サラワク州セリアン(Serian)管区において、越境煙害(ヘイズ)による大気汚染が住民の健康及び安全を脅かす危険な水準に達したとして、同管区全域を対象とした非常事態宣言が発令されました。
同管区に渡航予定の方及び滞在中の方で、外出の制限や学校の一時休校、航空便の運航状況への影響が生じる可能性があります。
渡航予定の方は最新の現地情報をご確認いただき、健康管理等に十分ご留意ください。
- セリアン管区の大気汚染指数(IPU/API)が「危険」水準の500を超えたことを受け、同管区に非常事態が宣言されました
- 非常事態は同管区(半径約20キロメートル)に限定されており、必要不可欠なサービスを除く官民の事業所等が休業対象となります
- 周辺地域を含む学校647校が9月7〜11日まで一時休校となるほか、視界不良により一部の航空便に欠航・遅延が生じています
非常事態宣言の詳細と現地の状況
マレーシア首相府の発表によりますと、今回の非常事態宣言は、セリアン管区の大気汚染指数(IPU)が「国家ヘイズ行動計画」における最高警戒レベル「レベル5A」の基準となる500を超えたことを受け、サラワク州政府からの要請、並びに首相 及び サラワク州首相の助言を踏まえたものです。
現地報道によりますと、非常事態はセリアン管区に限定されており、サラワク州全体を対象とするものではありません。
なお、サラワク州副首相は、産業・農園・建設現場・採石場など一部業種については、健康対策を講じた上での操業継続を認めるとしており、当初の一律休業方針からの運用上の補足がなされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 宣言日 | 2026年9月4日 |
| 対象地域 | サラワク州セリアン管区(半径約20km) |
| 宣言の根拠 | 大気汚染指数(IPU)が500を超過(国家ヘイズ行動計画レベル5A、NADMA指令第1号に基づく) |
| 主な措置 | 必要不可欠なサービス(スーパーマーケット、ガソリンスタンド、銀行、治安部隊等)を除く官民事業所の休業、外出自粛の呼びかけ |
| 解除条件 | IPUが500を下回った時点で、連邦政府が解除を判断 |
クチン国際空港の運航状況について
現時点で空港全体の閉鎖は確認されておりませんが、視界不良により一部の便に影響が出ています。
9月1日には視界悪化により国内線2便(クチン-ムカ便、クチン-タンジュンマニス便)が欠航したものの、同日の両滑走路の視界は2,000メートルと同空港の最低運航基準(800メートル)を上回っており、空港運営自体への影響は限定的とされています。
9月2日にも視界不良により複数の国内線に欠航・遅延が生じたとの報道がありますが航空会社・空港当局は、運航の可否は視界等の気象条件によって直前に変わり得るとしており、渡航予定の方は出発前に必ずご利用の航空会社公式サイト等で最新のフライト状況をご確認いただくとともに、空港へは時間に余裕を持ってご移動くださいませ。
ヘイズ発生の背景
今回のヘイズは、隣国インドネシア・カリマンタン島における森林・泥炭地火災や焼畑農業に伴う煙が、乾季の乾燥した気象条件や季節風の影響で越境し、ボルネオ島全域の大気汚染を悪化させたことが要因とされています。
マレーシアでは例年4月から10月にかけてヘイズが悪化する傾向がありますが、気汚染指数(IPU)が500を超えて非常事態が宣言されたのは、1997年9月にクチンでIPU650を記録して以来のことであり、今回はそれに次ぐ深刻な事例とされています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年9月7日)における公開情報に基づいています。ヘイズの状況及び非常事態宣言に関する措置の詳細は、今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ずマレーシア政府及びサラワク州政府の公式発表、並びに在マレーシア日本国大使館の安全情報にて最新の状況をご確認ください。
- 非常事態宣言の対象地域や実施される措置は、大気汚染指数(IPU)の推移に応じて変更・解除される場合があります。
- 航空便の運航状況は視界等の気象条件により直前に変更される場合がありますので、ご利用予定の航空会社公式サイトにて最新のフライト情報をご確認ください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益等について、当サイトは一切の責任を負いません。

