2026.07.31
ギリシャ|山火事の拡大に関する注意喚起

ギリシャ国内では気温の上昇と乾燥、強風の影響により山火事が相次いで発生しています。
ギリシャ市民保護総局は2026年7月31日、アッティカ県、ペロポネソス半島、中央ギリシャ、北エーゲ海諸島、南エーゲ海諸島、クレタ島、西ギリシャ、東マケドニア・トラキアの8地域について「非常に高い」火災危険度(カテゴリー4)を発表しました。
現在クレタ島レティムノ県や西アハイア県フロカ地区などで実際に山火事が発生しており、住民および滞在者への避難情報が発令されています。当該地域に渡航・滞在予定の方は、報道や現地当局からの最新情報を確認し、避難指示が出された場合は速やかに退避してください。
ギリシャ気候危機・市民保護省 総局市民保護局(Γ.Γ.Π.Π.)|火災危険度予測マップ
- クレタ島レティムノ県(アギオス・ヴァシリオス自治体)では7月29日夕方から山火事が拡大し、消防士の死者も出ています。現時点で完全な鎮火には至っていません。
- 西アハイア県フロカ地区やアイトリア・アカルナニア県クセロメロス市など、本土でも新たな山火事が発生しており、112緊急アラートによる避難情報が出されています。
- 強風の影響でラフィナ・ラヴリオ両港が出港禁止措置、ピレウス港でも一部フェリー航路が欠航となっています。航空便については現時点で大きな影響は報告されていません。
レティムノ(クレタ島)へ渡航・滞在される方への注意喚起
空港へは通常より余裕を持ってご移動ください。また、クレタ島南部レティムノ県で発生している山火事について、渡航予定の方はフライトやフェリーの運航状況を事前にご確認ください。
火災発生地域(アギオス・ヴァシリオス自治体周辺)への訪問は避け、当局からの避難指示があった場合は速やかに避難し、身の安全の確保を優先してください。イラクリオン、ハニアなど北部の主要観光地は火災発生エリア外にあり、通常通り訪問可能とする報道もありますが、状況は流動的なため最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。
| 交通機関 | 現在の状況(2026年7月31日時点) | 渡航予定の方への影響 |
|---|---|---|
| 空港 (イラクリオン、ハニア等) |
火災発生エリア外に位置しており、運航への具体的な影響は報告されていません。 | フライトの最新運航状況は、ご利用予定の航空会社および空港公式サイトでご確認いただくことをお勧めいたします。 |
| フェリー (ピレウス、ラフィナ、ラヴリオ発着) |
強風(最大9ボーフォート相当)の影響により、ラフィナ・ラヴリオ両港では出港禁止措置が発令中です。 ピレウス港でも便によっては欠航が発生しており、シロス島、ティノス島、ミコノス島行きなど一部航路に影響が出ています。 |
出航の可否は船長判断により便ごとに決定されるため、乗船予定の船会社および港湾当局からの最新アナウンスをご確認ください。 |
| 道路 (火災発生地域周辺) |
西アハイア県フロカ地区、クレタ島アギオス・ヴァシリオス自治体周辺などで、避難および消防活動に伴う通行規制が生じる可能性があります。 | 火災発生地域には近づかず、周辺を移動される際は当局の指示・案内標識に従っていただくことをお勧めいたします。 |
現在発生中の主な山火事の状況(地域別)
| 地域 | 状況 |
|---|---|
| クレタ島 (レティムノ県アギオス・ヴァシリオス自治体、クリア・ヴリシ周辺) |
7月29日午後に発生し、強風により複数の火災前線に拡大。消防にあたっていた消防士が死亡したと報じられており、死者数については報道により2名または3名と幅があります。同自治体には10月29日までの非常事態宣言が発令されました。7月31日時点では状況が改善しているとの発表がある一方、完全な鎮火には至っていません。 |
| パロス島 (カンビ地区) |
7月29日昼に発生し、9〜10の集落で避難指示が出されました。7月30日夕方までにほぼ制御下に入ったとする報道がある一方、7月31日付の現地報道では再燃箇所への対応が継続しているとも伝えられています。 |
| 西アハイア県フロカ地区 | 7月31日未明に発生し、112緊急アラートによりフロカ地区からアルラ方面への避難が呼びかけられました。消防隊約50名、車両・航空機が投入され、午前中の時点で状況は改善傾向にあると報じられています。 |
| アイトリア・アカルナニア県クセロメロス市アルホントホリ地区 | 7月31日、山林部で火災が発生し、消防士約35名、車両14台が対応にあたっています。 |
| カリムノス島・アンドロス島 | 火災が発生していますが、消防当局によると状況は改善しているとのことです。 |

山火事が相次ぐ背景
ギリシャでは例年、夏季に山火事が多発しますが、今年は熱波の継続に加え、地中海特有の乾燥した強風(メルテミ)が重なり、火災の拡大速度が速まっていると指摘されています。
2023年に約17万5,000ヘクタール、2024年から2025年にかけても数万ヘクタール規模の焼失が記録されており、専門家は熱波の頻発化と乾燥期間の長期化が火災シーズンをより深刻化させていると分析しています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年7月31日)における公開情報に基づいています。山火事の発生状況、避難指示、公共交通機関の運航状況は今後変更される可能性があります。
- 渡航前・滞在中は、必ずギリシャ市民保護総局(civilprotection.gov.gr)および現地当局、ご利用予定のフェリー会社・航空会社公式サイトの最新情報をご確認ください。
- 火災の状況によっては、新たな避難指示や交通規制が追加で発令される場合があります。112緊急アラートなど当局からの情報には従っていただくことをお勧めいたします。
- フェリーの運航可否は、風況等により当日・直前に変更される場合があります。出航前に船会社へのご確認をお勧めいたします。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益について、当サイトは一切の責任を負いません。

