2026.11.02
スペイン|高速鉄道での事故発生に伴うご利用に関する注意喚起(11/2更新)

2026年10月28日(現地時間)の朝、スペイン中部トレド県のウルダ(Urda)付近で、マドリード発セビリア行きの高速列車同士が衝突する事故が発生しました。カスティーリャ=ラ・マンチャ州政府よると、69人が亡くなったと発表されております。日本の報道によると、乗客名簿にあった日本人2人のうち1人の死亡が、スペイン当局により確認されています。
事故を受け、マドリードとアンダルシア地方を結ぶ高速鉄道は引き続き運転を見合わせており、公式の再開日は示されていません。
マドリードからコルドバ、セビリア、マラガ方面へ鉄道でのご移動を予定されている方や、現地に滞在中の方は、運行状況をご確認のうえ、飛行機や長距離バスなど代替手段のご検討をお勧めいたします。
- 10月28日午前8時53分頃、停車中のIryo 6076に後続のRenfe AVE 2080が追突し、死者は69人(暫定)となりました。11月2日0時28分(現地時間)時点で、66人の身元が確認され、残る3人(オーストラリア国籍2人、日本国籍1人)の確認が進められています。
- マドリード〜アンダルシア間の高速鉄道は運転見合わせが続いています。Adifは公式な再開日を示しておらず、11月14日という作業上の目安が報じられていますが、公式には確認されていません。Renfeのアンダルシア方面の代替輸送計画(PAT)は、11月3日(火)より前には開始できません。
- Ouigoは、運転士のストライキに伴い、10月30日と11月2日(月)に全便を運休しています。SEMAFは11月10日と12日にもストライキを予定していると報じられています。

マドリード発着の鉄道ご利用の方への注意喚起
マドリード発着で鉄道のご利用を予定されている方は、Renfe・Iryo・Ouigoの公式サイトやアプリで運行状況をご確認ください。
アンダルシア方面への代替輸送計画(PAT)は、少なくとも11月3日までは運行されない見込みです。
(マドリード〜シウダー・レアル〜プエルトリャノ間のAvant代替輸送を除きます)
高速線の再開が11月14日頃と報じられていますが、公式な発表ではなく、延びる可能性もありますので、11月中旬までにアンダルシア方面へのご移動を予定されている方は、飛行機などの代替手段のご検討をお勧めいたします。また飛行機や車でご移動の場合は、混雑が見込まれますので、空港や出発地へ余裕を持ってお越しください。
| 項目 | 内容・影響・各社の対応 (日本時間:10月30日(金)9時時点) |
|---|---|
| 発生日時 | 2026年10月28日 午前8時53分頃 |
| 発生場所 | トレド県ウルダ〜ムラ付近(マドリード〜アンダルシア高速線のキロポスト118付近) |
| 関係列車 | Renfe AVE 2080(乗客397人)が、先行して停車していたIryo 6076(乗客146人と乳児1人)に追突したと報じられています |
| 被害状況 | 死者は69人(州政府発表) 入院は110人で、うち60人が退院し、40人が入院中です |
| 運行状況 | 【Renfe】 ・マドリード〜アンダルシア間の高速列車は運休 ・30日(金)から予定されていた代替輸送計画(PAT)は、10月29日の発表で「実施できない」とされ、11月3日(火)より前には開始できない見込みです ・マドリード〜シウダー・レアル〜プエルトリャノ間は、ウルダ付近の高速線の不通に伴い、110月30日は在来線に迂回する列車とバスで運行されましたが、10月31日(土)〜11月3日(火)は、全区間がバスでの運行と報じられています ※ マドリード発は毎日8本、プエルトリャノ発は毎日7本 ※ 所要時間は約3時間、各便100席 ※ 11月3日はプエルトリャノ発4時45分の臨時便あり 【Iryo】 アトーチャ駅発の南方面(コリドール・スル)の全便を運休し、再開の見通しは未定です 同区間の乗車券の販売は12月1日まで停止されています 【Ouigo】 マドリード〜アンダルシア間の列車は運休、マラガ〜マドリード間の乗車券は11月9日まで販売されていません 運転士のストライキに伴い、10月30日(金)と11月2日(月)は全路線の全便を運休 |
| 航空会社の対応 | 【Iberia】 マドリード〜アンダルシア間の輸送力を約20%増やし、520席を追加すると発表しました 運賃の上限は、エコノミーが片道最大99ユーロ、ビジネスが最大149ユーロで、11月8日(日)までの適用と報じられています(空席の保証ではありません) 【Air Europa】 10月28日から、マラガ行きとセビリア行きを1日1便ずつ追加しています |
| 原因 | 調査中です オルガスの判事は捜査を秘密指定し、現場周辺2kmの立入禁止とブラックボックスの押収を命じました 運輸相は、28日8時30分頃にウルダ駅の管制システムの通信障害で自動列車制御(LZB)が使えなくなったと説明し、その後、アトーチャの管制センターが定められた手順に反して通常速度での運転再開を認めたとしています(許可は8時36分、Iryoからの通報は8時41分と8時48分、衝突は8時53分とされています) |
背景:相次ぐ高速鉄道事故について
今回の路線は、2026年1月18日にコルドバ県アダムス(Adamuz)付近で事故が起きたのと同じ、マドリード〜セビリア間の高速線です。この時はIryoの列車が脱線して隣の線路に入り、対向するRenfeの列車と衝突し、死者は46人に上りました。
この事故の後、高速線は約1か月間運休しており、今回も運休が長引く可能性が指摘されています。1月の事故の原因は調査が続いており、線路の溶接部などの欠陥が主な仮説とされる一方で、ほかの仮説も残っていると報じられています。サンチェス首相は、今回の事故と1月の事故の原因は無関係である可能性が非常に高いとしつつ、判断は独立した調査機関と裁判所に委ねるとしています。
今回の事故の原因解明には、司法による捜査と事故調査機関の調査を経る必要があり、予備的な情報の公表時期は示されていません。10月30日には、サンチェス首相が高速鉄道への信頼が損なわれたと認める一方、運輸相は辞任を否定しており、運輸相は11月3日(火)に国会の常設委員会で説明する予定と報じられています。野党の国民党(PP)とVoxは、司法手続きへの参加の意向を示しています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年11月2日)における公開情報に基づいています。死傷者数、身元確認の状況、事故原因、運行状況、運休の期間、ストライキの実施内容などは、今後変更される場合があります。
- ご出発前に、Adif・Renfe・Iryo・Ouigoの公式サイトやアプリ、外務省海外安全ホームページ、在スペイン日本国大使館などの最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。
- 高速線の再開日(11月14日)は、公式の発表ではなく、報道に基づく作業上の目安です。再開が遅れる、または段階的になる可能性もございますので、Adif・各鉄道会社の正式な案内をご確認くださいませ。
- Ouigoのストライキと運休の範囲は、今後の交渉や裁判所・運輸省の措置により、変更される可能性があります。また、鉄道業界全体のストライキが今後予告される可能性もございますので、運行会社からの正式な案内をご確認くださいませ。
- Renfeの代替輸送計画(PAT)の開始日や内容は、11月3日までに発表される予定です。発表内容により、本記事の内容と異なる場合がございますので、最新の公式案内をご確認くださいませ。
- 運休・遅延に伴う払戻し、変更、補償の条件は、ご購入先の鉄道会社・航空会社・旅行会社・保険会社によって異なります。詳細は各社にお問い合わせくださいませ。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、運休・遅延等について、当サイトは一切の責任を負いません。

