2026.08.26
バヌアツ|アンバエ島における火山噴火に伴う注意喚起

2026年8月25日18時40分頃(日本時間)、南太平洋のバヌアツ共和国・アンバエ島にあるアンバエ火山(マナロ・ブイ火山)で大規模な噴火が発生しました。
ウェリントン航空路火山灰情報センター(VAAC)の情報として、噴煙は海抜高度約50,000フィート(約15,000メートル)に達したと報告されており、バヌアツ国内および南太平洋地域を発着する航空便には、火山灰の拡散に伴う欠航・遅延・経路変更が生じる可能性があります。
バヌアツおよび周辺国へ渡航・滞在予定の方は、ご利用予定の航空会社の運航情報と現地当局の発表を随時ご確認いただき、海岸への接近を控えるなど安全確保にご留意ください。
気象庁(Japan Meteorological Agency)|令和8年8月25日18時40分頃のアンバエ火山(バヌアツ)の大規模噴火について
- 日本時間8月25日18時40分頃、バヌアツ・アンバエ火山で大規模噴火が発生しました
- 気象庁は日本への津波の影響を監視していましたが、8月26日5時に「この噴火による日本への津波の影響はありません」と発表しました
- 噴煙高度は約15,000メートルと報告されています。なおバヌアツでは2026年7月にも火山灰により国際線・国内線の欠航が発生しており、今回も航空便への影響が生じる可能性があります

ポートビラへ渡航・滞在される方への注意喚起
バヌアツおよび周辺国を発着する便をご利用予定の方は、空港へ向かう前に必ずご利用の航空会社の公式サイトまたはアプリで当日の運航状況をご確認いただくことをお勧めいたします。なお、日本からバヌアツへの直行便は運航されておらず、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、ニューカレドニア等を経由する行程が一般的であるため、経由地側の運航状況も併せてご確認ください。
○ フィジーエアウェイズ:https://www.fijiairways.com/en-jp/
○ ヴァージン・オーストラリア:https://www.virginaustralia.com/au/en/
○ ソロモン航空:https://www.flysolomons.com/
○ エア・バヌアツ:https://www.airvanuatu.com/
影響を受ける可能性のある空港
| 影響を受ける 可能性のある空港 |
所在地 | 想定される影響 |
|---|---|---|
| バウアフィールド国際空港(VLI) | ポートビラ (エファテ島) |
バヌアツの国際線拠点 火山灰雲の流向によって国際線・国内線双方の欠航・遅延が発生する可能性があります |
| サント・ペコア国際空港(SON) | ルーガンビル (エスピリトゥサント島) |
アンバエ島の西方に位置し、降灰・酸性雨の影響を受けやすい地域です。国内線の運休・減便の可能性があります |
| ロンガナ空港(LOD) ワラハ空港(WLH) |
アンバエ島 | 噴火地点と同一島内の空港。降灰による滑走路閉鎖・長期運休の可能性が最も高い空港です |
| ナンディ国際空港(NAN)等 | フィジー | 2026年7月には火山灰雲がフィジー空域に到達し、同国発着の地域線・国内線に欠航が発生しました |
その他の交通機関・移動手段
| 区分 | 想定される影響 |
|---|---|
| 島間フェリー・船舶 | バヌアツの島間移動は船舶が主要手段です 海面変動の可能性が指摘されている間は、運休や出航見合わせが生じる場合があります。 |
| 陸上交通(道路) | アンバエ島では過去の噴火時に降灰後の豪雨でラハール(火山泥流)が発生し、道路が寸断された事例があります |
| 観光ツアー | 火口周辺には半径約3キロメートルの立入危険区域(デンジャーゾーンB)が設定されており、火山観光ツアーは中止・変更となる可能性があります |
降灰・酸性雨・海岸付近での注意点
アンバエ火山の噴火では、火山灰の降下に加えて酸性雨が広範囲に及びます。
2026年3月には、アンバエ島だけでなくエスピリトゥサント島、マラクラ島、ペンテコスト島、アンブリム島にまで酸性雨の影響が及んだと報じられました。
屋根から集水する雨水タンクは汚染されやすいため、飲用水は市販のボトル水をご利用ください。
また、降灰後の豪雨時には河川・排水路での異常出水(ラハール)のおそれがあるため、渓流沿いへの接近はお控えいただくことをお勧めいたします。海岸付近では、噴火に伴う潮位変化の可能性が完全に否定されるまで、不用意に近づかないようご注意くださいませ。
アンバエ火山の活動経緯と今回の噴火の位置づけ
アンバエ火山(標高1,496メートル)は、バヌアツ最大の活火山であり、山頂カルデラ内のブイ湖(マナロ・ブイ)に活動火口を持つ盾状火山です。今回の活動期は2025年11月頃からの火山性不隠に始まり、2025年12月に短期間の噴火、2026年2月12日〜13日に溶岩噴出を伴う活動の活発化が確認されました。これを受けてバヌアツ気象・地質災害局(VMGD)は2026年2月23日に警戒レベルを2から3へ引き上げ、立入危険区域を火口から半径3キロメートルに拡大しています。
2026年3月には島の南部・西部を中心に降灰と酸性雨が農作物や飲料水に被害を与え、住民の一部が自主避難しました。
4月以降は溶岩流出が主体の活動へと移行し、ブイ湖は噴出物によりほぼ埋め立てられたとされています。7月から8月にかけても火山灰・火山ガスの放出が継続し、8月13日〜18日には噴煙が海抜1.5〜4.6キロメートルに達していました。今回の約15,000メートルという噴煙高度は、これまでの一連の活動と比べて突出しており、活動フェーズの明確な変化を示唆するものとみられます。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年8月26日)における公開情報に基づいています。火山活動の状況、警戒レベル、航空便の運航状況は今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ずバヌアツ気象・地質災害局(VMGD)公式サイトおよびご利用予定の航空会社・空港運営会社の最新情報をご確認ください。
- 本記事作成時点において、VMGD公式サイト上のアンバエ火山警戒レベルは「レベル3(小規模噴火)」のままであり、「大規模噴火」との評価はウェリントンVAACおよび気象庁の発表に基づくものです。現地当局の評価が今後更新される可能性があります。
- 2026年8月25日の噴火に伴う個別便の欠航・遅延情報は、本記事作成時点で各航空会社から公式に確認できておりません。表中の記載には2026年7月の運航混乱の実績に基づく想定が含まれます。
- 火山灰の拡散状況は風向・風速により短時間で変化するため、運航再開・欠航の判断は直前に変更される場合があります。
- 欠航・遅延に伴う払戻し、振替、宿泊費等の補償条件は各航空会社・旅行会社の規定によりますので、ご契約先へ直接お問い合わせください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、航空便の欠航・遅延、火山活動に起因する事故等について、当サイトは一切の責任を負いません。

