2026.08.20
オーストラリア|移民政策見直しによるワーキングホリデービザ審査に遅延

オーストラリア内務省は、ワーキングホリデービザ(Subclass: 417)および ワークアンドホリデービザ(Subclass: 462)について、申請件数の増加を理由に審査ペースを落としていることを明らかにしました。
トニー・バーク内務・移民相は、シドニーでの記者会見で「審査は続けているが、以前より処理が遅くなっている」と述べ、新たな平均処理期間の見通しについては明らかにしませんでした。この状況は、日本を含む年間受け入れ上限のない国・地域からの申請にも及んでいるとみられており、オーストラリアでのワーキングホリデーを計画される方は、通常より審査に時間がかかる可能性を踏まえて、余裕を持ったスケジュールを組むことをお勧めいたします。
オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)|Working Holiday Maker(WHM)program - latest news
- オーストラリア内務省は、ワーキングホリデー(417区分)・ワークアンドホリデー(462区分)両ビザの審査ペースを落としていることを公式に認めています
- 年間受け入れ人数の上限がある24の国・地域では、2026-27年度分の初回ワークアンドホリデービザ申請が一時停止となっています(日本は対象外です)
- 上限のない国・地域(日本を含む)についても、2026年7月以降、審査に通常より時間がかかる状態が続いていると当地メディア各社が報じています

ワーキングホリデー・ビザ審査遅延の詳細
今回の措置は、ワーキングホリデービザ(Subclass: 417)とワークアンドホリデービザ(Subclass: 462)の両方が対象です。オーストラリア内務省によれば、両区分とも申請件数が非常に多い状態が続いており、審査完了までに通常より長い時間を要しているとしています。
特に、年間受け入れ人数に上限が設けられている24の国・地域については、2026年7月から始まった今年度分の初回ワークアンドホリデービザ申請が一時停止となっています(対象国・地域は下表のとおりで、日本は含まれていません)。
一方、日本を含む上限のない国・地域についても、2026年7月以降、審査に通常より時間を要する状態が続いているとメディアが報じています。
なお、2026年7月1日からワーキングホリデービザの初回申請料が670豪ドルから840豪ドルへ引き上げられており、2回目・3回目の申請料も1,000豪ドルとなっておりますのでご留意くださいませ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象ビザ | ワーキングホリデービザ(Subclass: 417) ワークアンドホリデービザ(Subclass: 462) |
| 申請上限のある24の国・地域 (Subclass:462初回申請) |
アルゼンチン、オーストリア、ブラジル、チリ、チェコ、エクアドル、ギリシャ、ハンガリー、インドネシア※、イスラエル、ルクセンブルク、マレーシア、モンゴル、パプアニューギニア、ペルー、ポーランド、ポルトガル、シンガポール、スロバキア、スロベニア、スペイン、スイス、タイ、ウルグアイの初回ワークアンドホリデービザ申請が一時停止中(※インドネシアは抽選制へ移行予定) |
| 上限のない国・地域 の申請・審査について (日本を含む) |
申請自体は引き続き受付中ですが、2026年7月以降、審査完了までの期間が通常より長くなっています |
| ビザ申請料 (2026年7月1日改定) |
初回申請:670豪ドル→840豪ドル 2・3回目申請:1,000豪ドル |
申請上限(カントリーキャップ)の一時停止について
オーストラリア内務省の説明によれば、この「一時停止」は、申請受付を年間を通じて平準化したり、上限枠への到達状況を管理したりする目的で行われるものであり、プログラム自体が終了したことを意味するものではありません。
停止された国・地域の上限枠は、同一プログラム年度内に再び「オープン」となり、新規申請の受け付けが再開される可能性があります。また、この上限枠が適用されるのはあくまで初回のワークアンドホリデービザのみであり、2回目・3回目のビザをすでに保有されている方や申請中の方には影響しません。
オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)|Status of country caps
移民政策の見直しが背景に
今回の審査減速の背景には、オーストラリア政府が進めている移民政策全体の見直しがあるとみられています。
豪ABC放送等の報道によれば、バーク内相は個人旅行者向けビザの発給人数上限の設定や、家族ビザ基準の強化、亡命申請者の就労・不服申立て権の制限などを盛り込んだ大規模な移民削減策を8月6日に発表する予定でしたが、内閣内での調整が終わらず見送られたとされています。
ただし、これらの報道は現地メディアの取材に基づく分析であり、バーク内相自身は8月16日の会見で、審査減速と移民削減策との関連について明言していません。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年8月20日)における公開情報に基づいています。オーストラリアのワーキングホリデー・ビザ審査状況は今後変更される場合があります。
- 渡航予定の方は、必ずオーストラリア内務省公式サイト(ImmiAccount含む)で最新の審査状況・申請上限(カントリーキャップ)のステータスをご確認ください。
- 申請上限が「一時停止」となっている国・地域についても、同一プログラム年度内に再開される可能性があります。実際の再開時期は国・地域や状況によって異なります。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、ビザ審査の遅延や申請不許可等について、当サイトは一切の責任を負いません。

