2026.08.07
コロンビア|大統領選挙就任式前後におけるデモ等に対する注意喚起

2026年8月7日、コロンビア南西部のカリ市において、アベラルド・デ・ラ・エスプリエジャ次期大統領の就任式が行われます。
今回はコロンビア史上初めて首都ボゴタ以外の都市で実施される大統領就任式となり、政府は厳戒態勢のもとで式典を迎えています。
退任するペトロ大統領は新政権に反対する市民に対し、ボゴタ、カリ、バランキージャなど主要都市でのデモ参加を呼びかけているほか、就任式直前にはカリ近郊やククタ市などで爆発物関連の事件が相次いで発生しました。カリ市内および同市周辺、ならびに上記各都市に渡航・滞在予定の方は、交通規制やデモに伴う混乱、不測の事態に十分ご注意いただき、最新の治安情報を随時ご確認いただくことをおすすめいたします。
- 8月7日、カリ市で新大統領の就任式が実施されます。首都ボゴタ以外での開催は同国史上初めてです
- 退任するペトロ大統領がボゴタ、カリ、バランキージャでのデモ参加を呼びかけており、対立する政治勢力間の緊張が高まっています
- 就任式直前にククタ市での爆発事件やカリ近郊での爆発物押収事案が発生し、当局は空港・道路を含む市内各所で厳重な警備体制を敷いています
カリへ渡航・滞在される方への注意喚起
就任式当日は、会場周辺や空港とホテルを結ぶ道路で通行規制が実施されるほか、市内全域で酒類販売が制限されます。
フライトをご利用の方は事前に運航状況をご確認いただき、空港へは余裕をもってお越しくださいませ。
空港ターミナルへの入場は搭乗券(または予約確認書)と身分証明書をお持ちの搭乗者ご本人に限定されており、同伴者や見送りの方は原則として立ち入りができません(未成年者、高齢者、身体の不自由な方、医療的補助が必要な方などは例外的に1名の同伴が認められます)。
デモ行進や集会が予定されている地域では車両通行止めや大幅な迂回が発生する可能性がありますので、公共交通機関のご利用や移動経路の代替案についても事前にご検討いただくことをおすすめいたします。また、デモや集会の現場、特に群衆と警察が対峙するような場面に遭遇した場合は、撮影などはせず、速やかにその場を離れて安全確保に十分ご留意ください。
| 関連項目 | 内容 |
|---|---|
| ドローン飛行制限 | コロンビア民間航空局(Aerocivil)により、8月6日0時から8日まで、カリ市および周辺自治体(ジュンボ、ハムンディ、カンデラリア、パルミラ)上空での民間ドローン飛行が禁止されています。 |
| 道路交通規制 | 会場(サンティアゴ・デ・カリ大学アリーナ)周辺、空港・主要ホテル間の連絡道路を中心に、段階的な通行規制が実施されます。カリ市長は「車両・バイク通行禁止日(ディア・シン・カロ)」の導入も検討していると発表しており、実施される場合は瓦礫運搬車・大型貨物車の通行や引っ越し作業、携行缶での燃料販売なども制限される見込みです。規制は式典終了後、順次解除される予定です。 |
| 酒類販売規制(ドライロー) | 8月7日午前6時から午後8時まで、カリ市および周辺地域で酒類の販売が制限されます。 |
| デモ・抗議行動 | カリ(プエルト・レジステンシア地区)、ボゴタ、バランキージャなどで、新政権に反対する団体によるデモ・集会が予定されています。主催者・ペトロ大統領ともに平和的な行動を呼びかけていますが、大規模な人出が見込まれます。カリ市長は暴力・破壊行為に対しては厳格に対応する方針を示しています。 |
| 治安体制 | カリ・バジェデルカウカ県全域に1万1千人超の警察・軍が展開されます。空港には専用部隊(約330名)が配置されるなど、厳重な警備体制が敷かれています。 |
就任式直前に発生した爆発物関連事案
就任式を目前に控えた8月1日、ベネズエラ国境に近いククタ市内の警察施設付近で爆発物を積んだトラックが爆発し、警察官8名を含む11名が負傷しました。また8月5日には、カリ近郊のカウカ県サンタンデル・デ・キリチャオ付近の幹線道路(パンアメリカンハイウェイ)で、爆発物約420キロを積載したバスが治安当局により摘発・解体されました。
コロンビア国防省は、これらの事案について、和平合意に応じなかった旧FARC(コロンビア革命軍)の離反武装グループが関与している疑いがあると発表しており、当局は就任式当日の警備体制をさらに強化しています。
なぜカリで開催? 政治的対立の背景
コロンビアでは例年、大統領就任式は首都ボゴタのボリバル広場で実施されてきましたが、今回は次期大統領側の意向により議会が移動を承認し、初めてボゴタ以外の都市(カリ)で行われることになりました。
退任するペトロ大統領はコロンビア史上初の左派出身大統領として2022年に就任しましたが、今回の選挙では右派のデ・ラ・エスプリエジャ氏が当選。ペトロ氏は選挙結果を巡って不正の疑いがあるとの主張を繰り返しており、両陣営の対立は就任式を前に一段と先鋭化しています。こうした政治的緊張の高まりが、今回の大規模なデモの呼びかけや厳戒態勢の背景にあるとみられます。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年8月7日)における公開情報に基づいています。現地の治安情勢や交通規制の詳細は、今後の状況により変更される可能性があります。
- 渡航・滞在予定の方は、外務省海外安全ホームページおよびコロンビア当局(コロンビア民間航空局、国家警察、カリ市当局等)の最新情報を必ずご確認くださいませ。
- デモ・集会の日時・場所・規模は流動的であり、当初の予定から変更・中止となる場合があります。実際の交通規制や警備体制は、当日の状況により本記事の内容と異なる場合があります。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、交通規制や治安上の事案による遅延・トラブル等について、当サイトは一切の責任を負いません。

