2026.07.28
フランス|国内での大規模森林火災の発生に関する注意喚起

フランス南西部のジロンド県で2026年7月22日に発生した森林火災は、複数の地域に拡大し、ボルドー近郊にまで迫っています。
隣接するランド県でも別の火災が発生しており、両県合わせて多数の住民・滞在者が避難を余儀なくされているほか、鉄道の運休や高速道路の通行止めなど、周辺の交通機関にも影響が及んでいます。
ボルドーおよびその周辺(ジロンド県・ランド県)への渡航・滞在を予定されている方は、出発前に交通機関の運行状況や現地の避難指示を必ずご確認ください。特に被害が発生している地域及びその近傍では、現場に近づかないなど、十分にご注意ください。
Préfète de la Gironde(ジロンド県庁公式サイト)|Incendie : Foire aux questions
- ジロンド県サウモス発の火災は7月26日時点で約4万2000ヘクタールが焼失、隣接するランド県ビスカロス発の火災でも約3500ヘクタールが焼失したと報じられています。両県で合計20万人以上が避難対象となったと報じられています。
- ボルドー・メリニャック空港は通常通り運航していますが、SNCF(フランス国鉄)はボルドー以南の複数路線を運休、高速道路A63も一部区間で通行止めとなっています。
- 7月28日正午からは改めて熱波(カニキュル)の注意報が発表されており、気温上昇に伴う火勢の再拡大が懸念されています。渡航前には必ず最新情報をご確認ください。
ボルドーへ渡航・滞在される方への注意喚起
ボルドー・メリニャック空港は運航を継続していますが、状況は流動的です。
ご利用の航空会社・鉄道会社の運行状況を事前にご確認いただき、空港・駅へは余裕を持ってご移動くださいませ。
SNCFの運休が続いていることから、鉄道を利用したボルドー以南への移動を予定されている方は、代替交通手段のご検討をお勧めいたします。
ボルドー・メリニャック空港(Aéroport de Bordeaux-Mérignac)
フランス国鉄(SNCF)|Transport disruptions: commercial measures and real-time traffic monitoring
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 影響を受ける空港 | ボルドー・メリニャック空港では商業便が通常通り運航しており、出発便が優先的に対応されています ただし、県知事の決定により空港周辺のホテルエリアが避難対象となっており、ターミナル(Aホール、Bホール、billiターミナル)は夜間閉鎖されるため、空港内での宿泊はできません。空港周辺以外の宿泊施設をご利用いただくようご案内されています |
| 影響を受ける航空会社 | 現時点で大規模な便のキャンセルは確認されていませんが、状況は変わる可能性があります ご利用の航空会社の公式サイトやアプリで、出発前に最新のフライト情報をご確認ください。 |
| その他の交通機関 | SNCFは7月26日、ボルドー以南(ボルドー~アルカション線、ボルドー~モン・ド・マルサン線、ボルドー~アンダイエ/ポー線)の運行を「追って通知があるまで」運休すると発表しました。
パリ~アンダイエ/タルブ間のTGVはボルドー止まりとなり、パリ~タルブ間の夜行列車(Intercités)も両方向で運休しています。 高速道路A63はボルドー~スペイン方面で約60キロ区間が両方向とも通行止めとなっており、トゥールーズ経由(A20・A64)の迂回が案内されています。 ボルドー市内の路面電車(TBM)についても、Aライン(Pin Galant~Le Haillan Rostand間)が運休、複数のバス路線が運休しています。 |
熱波(カニキュル)注意報・大気質への影響について
フランス気象局(Météo-France)は、7月28日正午からジロンド県・ランド県を含む20県を対象に熱波の黄色注意報(vigilance jaune canicule)を発表しています。気温上昇により消火活動が難航し、火勢が再び強まる可能性があるとして、当局が警戒を呼びかけています。
火災による煙の影響で、ジロンド県を含む複数県で微小粒子物質(PM10)が警戒基準を超えたとして、県知事により大気汚染対策の措置が取られていますので、健康に不安がある方は屋外での活動をお控えください。
フランス気象局(Météo-France)|Vigilance météorologique Canicule

火災拡大の背景
今回の火災は、記録的な高温と乾燥した松林という条件が重なり、フランス国内では過去最大規模の森林火災の一つに発展したと報じられています。
フランス内務省によれば、年初来の国内焼失面積は9万8000ヘクタールを超えたとされ(報道によっては11万5000ヘクタールとする数字もあり、集計時点により差異があります)、2022年の被害規模を上回る「記録的」な水準になっているとされています。
消火活動においては、軍のA400M輸送機を消火機として投入するなど異例の対応が取られているほか、クロアチア・ポルトガル・チェコ・スロバキアなど周辺国からも消火支援が入っています。同時期にはフランス南部バール県やスペイン・マドリード近郊、イタリアなど、ヨーロッパの広い範囲で同様の森林火災が発生しており、記録的な熱波がその一因とされています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年7月28日)における公開情報に基づいています。火災の状況、避難指示、交通機関の運行状況等は今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ずジロンド県庁、SNCF、ご利用の航空会社・空港の公式サイト等で最新情報をご確認ください。
- 火災の拡大・鎮圧状況や避難指示の対象地域は、気象状況等により今後も変わる可能性があります。実際の交通規制・運行状況は、渡航時期によって本記事の記載内容と異なる場合があります。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益について、当サイトは一切の責任を負いません。

