海外

2014.06.29

中国:パスポートの紛失・盗難にご注意ください!

在上海日本国総領事館より
平成26年6月25日


○中国では、法令により、満16歳以上の外国人は、パスポート、居留許可証等を携帯し、公安機関の求めがあれば提示しなければならないとされています(出境入境管理法第38条)。求めを拒否した場合、警告、2000元以下の罰金が課される可能性があります(同法第76条)。パスポート(及び、パスポート上に中国当局から発給された居留許可証など)は、自分の人定事項(国籍、氏名、年齢など)を証明し、中国に合法的に滞在していることを示す重要な書類であり、一旦、紛失・盗難に遭われると、大きな不都合が生じ得ます。
○また、盗難・紛失後の新しいパスポートや帰国のための渡航書の発給、これらの書類への滞在査証(ビザ)の取得については、すべての手続きを終えるのに約2〜4週間を要します。手続期間中は、旅券等身分を証明するものがないためにホテルでの宿泊等で問題が生じる可能性もあります。
○パスポート等を外出の度に携帯することにより、盗難・紛失のリスクは、日本国内で自宅にパスポートを保管しているような時よりも遙かに高いものとなります。当館には、毎月約30件のパスポートの盗難・紛失の届け出があります。かかるリスクを最小化するためには、これまでの盗難・紛失の典型的なパターンを知り、必要に応じ、生活習慣ごと変えていくことが必要となります。
○以下、盗難・紛失の典型的なパターンと、それぞれへの考え得る対応策を列挙いたしますので、ご一読の上、皆様のパスポートの適切な管理に役立てていただければ幸いです。
○それでも、万一、盗難・紛失されてしまった場合は、速やかに当館HPにて手続き方法につき確認し、必要な手続きを行ってください
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/procedure/passport4.html

パターン1:駅、路上、レストランなどでの盗難

《特徴》
・本人の目が届きにくいリュックサックタイプ、ショルダーバッグ(肩掛け鞄)が狙われるケースが多い。
・駅の階段、エスカレーターなど、人が多く、荷物の揺れなどを感知しにくい場所で狙われるケースが多い。
・レストランで、トイレに行った際、バイキングの食べ物を取りに行った際などに置きっ放しの荷物を狙われるケースが多い。
・ショッピングモールのカートの中、車のトランクの中、レストランの自席の近くの椅子の上、ホテルの自室などに、パスポートが入った鞄、上着などを置いていて、狙われるケースが多い。
《対応策》
・パスポートを鞄に入れる場合は、目が届きやすく、荷物の振動などの異状を感知しやすい手提げ鞄を使用する。
・リュックサックやショルダーバッグを使用する場合は、周辺(特に背後)に不審な人物が接近していないかに注意を払う。
・鞄のタイプによって可能であれば、鞄の中で、パスポートフォルダーをチェーン類で鞄につなぐ、鞄の内ポケットに入れて、ファスナーを開ける場合でも、外ファスナー、内ファスナーの二回を開けないと盗難されないようにする。
・駅の中など、人通りが多いところでは、鞄のタイプを問わず、身体の前に鞄を持つようにする。
・レストランやショッピングなど、注意力が他の対象(食べ物、商品など)に向かいやすい場所では、パスポートは着衣のポケット(ボタンが掛かるポケットが望ましい)に移す。
 短時間の離席でも、パスポートが入った鞄などを置きっ放しにしない。

パターン2:タクシー、電車、徒歩など、移動中の紛失

《特徴》
・タクシー後部座席や高速列車等の網棚にパスポートが入った鞄ごと置き忘れ、降車するケースが多い。
・酔っ払って、公園のベンチなどで休憩中に鞄ごと紛失(盗難)する、どこに鞄を置いてきたか覚えていないケースも多い。
・上着の内ポケットに入れていて、紛失、スリの被害にあうケースが多い。
《対応策》
・タクシーでは領収書をもらうように心がける。但し、当地では、タクシーの車番や乗車した高速列車等の便名や座席番号が分かっていても、置き忘れた鞄が戻ってこない事例が多数見受けられる。
・タクシー乗車の際には、鞄等は膝の上、または身体の右側(出口側)に置くように心がける(注:身体の左側(出口と反対側)に置くと、置き忘れる可能性が高くなる)。
・深酒を避けるのは勿論のこと(注:当地では偽物の洋酒なども流通しており、これらにより悪酔いするケースもあります)、飲酒量が多くなることが見込まれる場合は、単独での帰宅は避ける、飲酒前にパスポートをズボン等のボタンが掛かるポケット内に移すなどの対策をとる。
・上着の内ポケットにパスポートを入れる場合は、ボタンが掛かる内ポケットに入れる。
・置き忘れ防止に役立つ市販の機器を購入・利用する(注:日本では、スマートフォンとBluetoothなどでリンクし、スマートフォンとの距離が一定距離以上離れると、スマートフォンと機器の双方が振動やアラーム音で知らせる小型機器が3000円程度で市販されています。かかる機器をパスポートフォルダーや鞄に付けることも一案です。)。

パターン3:日常の管理体制の不行き届きによる紛失

《特徴》
・海外旅行など、パスポートが必要になったときに探したが、見つからなかった。
・パスポートが入った鞄や封筒ごと、誤って処分してしまった。
《対応策》
・パスポートを自宅で保管する場所を決め、家族全員がその場所にパスポートを保管するようにする。
・定期的に、自宅での保管場所をチェックし、パスポートの保管状況を確認する。

 

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