2016.12.08
カザフスタン アクトベ市及びアルマティ市におけるサラフィー主義者の逮捕について
１．１２月７日，当地報道機関によると，同日，国家保安委員会及び内務省は，アクトベ市にある石油精製施設に対して強制捜査を実施しました。本件では，石油及び石油製品の横流しの容疑等で複数の逮捕者が出ておりますが，犯人を匿ったとして逮捕された者数名がサラフィー主義者であったことが判明致しました。
また，国家保安委員会は，同日，アルマティ市にて，この事件の関係者として組織犯罪グループ「フォー・ブラザース」のリーダー及びその周辺者を逮捕致しましたが，このリーダーについても，サラフィー主義者であることが判明しております。
本件については，「組織犯罪グループメンバーを逮捕した」旨の報道である他，今のところ，治安当局から本件関連とする「今後のテロ事案発生への注意喚起」等も出されておりませんが，その一方で，事案の詳細が未だに判明していない中，「石油の横流しで得た収入で武器を購入していた」等の報道もあります。このほか，カザフスタン全土におけるテロ警戒レベル「黄」が明年１月１５日まで継続中であることからも，テロに対する警戒が必要です。
２．在留邦人の皆様におかれては，テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう，あらためて注意すると共に，最新の関連情報の入手に努めてください。また，テロの標的となりやすい場所（政府・軍・警察関係施設，公共交通機関，観光施設・デパート・市場など不特定多数が集まる場所）を訪れる際には，周囲の状況について
● 持ち主がわからない物（例：カバン，箱，包み，袋，ケース，特にケーブルや何らかの装置が見える物）や，公共交通機関や公共の場で不審者に注意する
● 中身の分からない物を運ぶよう依頼を受けた場合は，応じない
等，注意を払い，不審な状況を察知したら，速やかにその場を離れるなど安全確保に十 分注意してください。
３．在カザフスタン日本大使館では，引き続き関連情報等を随時皆様にお伝え致します。
２０１６年１２月８日
在カザフスタン日本大使館
電話:（市外局番7172）977-843
FAX:（市外局番7172)-977-842
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