海外

2026.11.04

ペルー|エルニーニョ豪雨による非常事態宣言に伴う注意喚起

ペルー政府は、エルニーニョ現象(2026~2027年)に伴う豪雨の差し迫った危険があるとして、全24州とカヤオ憲法特別市の一部の地区(報道では計1,380地区)を対象に、60日間の非常事態宣言を発出しました。最高政令第149-2026-PCM号は11月3日の官報に掲載され、11月4日から効力を持つものとみられます。

対象地域に滞在中、または渡航を予定されている方は、豪雨・洪水・土砂崩れ・道路の寸断などにより、移動や滞在の計画に影響が及ぶ可能性があります。特にトゥンベス州・ピウラ州の北部沿岸では、すでに記録的な降雨と冠水が報じられています。

つきましては最新の気象情報と現地当局の発表をこまめにご確認いただき、河川周辺や急傾斜地には近づかず、道路状況やフライトの運航状況を事前にご確認ください。

ここがポイント!
  • 最高政令第149-2026-PCM号により、60暦日の非常事態宣言が発出されました。対象は全24州とカヤオ憲法特別市の「一部の地区」で、報道では計1,380地区とされています
  • トゥンベス州では11月1日夜から2日にかけて24時間で104.1mmの降雨を記録し、河川の氾濫も発生しました。SENAMHI(国立気象水文局)は11月4日から6日にかけて赤色の警戒情報を出しており、5日から7日にも新たな降雨が見込まれると報じられています
  • 空港の閉鎖や欠航に関する公式発表は調査時点では確認できていませんが、トゥンベス川の橋の車両通行止めや、北部の幹線道路(パンアメリカン道路)の冠水が報じられています。陸路でのご移動にはご注意ください

トゥンベスへ渡航・滞在される方への注意喚起

トゥンベス州・ピウラ州北部へ渡航予定の方は、出発前に航空会社でフライトの運航状況をご確認いただき、空港へは時間に余裕を持ってご到着ください。また、陸路は通行止めや渋滞で大幅に遅れる可能性があるため、空路への変更や移動日の調整など、代替手段もご検討いただくことをお勧めいたします。

  • 空路:トゥンベス空港では11月2日に1時間21.5mmの降雨がCORPAC(ペルー空港・商業航空公社)により観測されました。保健省は同空港を医療物資輸送の「空の橋」として活用する方針で、閉鎖・欠航の公式発表は確認できていませんが、天候による遅延・欠航の可能性はあります。
  • 陸路:トゥンベス川の橋は車両通行止め(歩行者のみ可)と報じられ(11月3日付、エクアドル紙)、ピウラ州マンコラでも11月2日に市街地とパンアメリカン道路北部の入口付近が冠水しました。同道路は北部沿岸の主要幹線で、2月にはマンコラ周辺が通行止めとなり、乗客が車内で夜を明かす事態も起きています。
項目 内容
法令 最高政令第149-2026-PCM号
根拠 豪雨の「差し迫った危険」
INDECI(国家防災庁)の状況報告やENFEN公式発表第18-2026号などに基づき、地方政府の対応能力を超える状況と記載されています
期間 60暦日
(確認できた政令本文に起算日の明示はなく、11月4日起算とした場合の60日目は2027年1月2日です)
対象地域 全24州(リマ、クスコ、ピウラ、トゥンベスなどを含む)とカヤオ憲法特別市の一部の郡・地区で、詳細は官報の附属書に記載されています
気象警報 SENAMHI警報第306-2026号(赤色:土石流・鉄砲水の警戒)
トゥンベスでは11月4~5日を中心に、強~極端な降雨が予測されています

ニュースの背景:記録的なエルニーニョ現象と相次ぐ非常事態宣言

ペルーでは2026年に入って沿岸エルニーニョが続いており、ENFENは9月14日の公式声明(第16-2026号)で、2026年9月から2027年1月にかけて「極端」な規模に達する可能性が最も高いとの見通しを示しました。

国立気象水文局長官は、トゥンベスなどで観測された100mmを超える降雨について、1982年や1997年の10月にも記録のない「前例のない値」と述べています。今回の宣言は、9月1日の最高政令第124-2026-PCM号(893地区)に続くもので、対象が1,380地区に拡大しました。


免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年11月4日)における公開情報に基づいています。非常事態宣言の対象地域・期間、気象警報、道路・空港の運用状況は、今後急速に変更される場合があります。

  • 渡航前およびご移動の直前に、ペルー政府の官報、SENAMHI(国立気象水文局)、INDECI(国家防災庁)、各空港・航空会社・バス会社の公式サイト等で最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。
  • 非常事態宣言は、延長・拡大・短縮される場合があります。降雨の状況により、道路の通行止め、空港の運用制限、遅延・欠航などが突然生じる可能性があります。
  • 航空券・宿泊・ツアー等の変更、払い戻し、補償の条件は、航空会社・旅行会社・保険会社によって異なります。詳細はご利用の各社へ直接お問い合わせくださいませ。
  • 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、天候・災害や交通機関の遅延・欠航等による損害について、当サイトは一切の責任を負いません。

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