2025.12.01
スリランカ|サイクロンに伴うスリランカ国内の災害についての注意喚起

2025年11月30日正午時点での災害対策センター(DMC)の発表によると、直近のサイクロンによる被害はスリランカ全土にわたっており、被災者数968,304人、死者合計193人、行方不明者合計228人となっております。今後の捜索活動等により、更に増加する可能性があります。スリランカは現在、洪水、地滑り、深刻な交通障害が多くの地区で発生し、日常生活に深刻な影響を及ぼしています。
航空当局によると、コロンボのバンダラナイケ国際空港(BIA)へのアクセスについては、複数のルートの道路が洪水の影響を受けているため、出発する乗客に対し、コロンボーカトゥナヤケ高速道路の利用が推奨されています。また、一部のフライトはキャンセルや遅延が確認されておりますので、事前にフライトの状況をご確認下さい。通常より空港まで時間がかかる可能性がありますので、余裕を持って行動してください。
なおスリランカ観光局は、サイクロンの影響を受けた観光客や業界関係者を支援するため、以下の措置を取っております。
緊急のご相談がある場合は、スリランカ観光ホットライン1912(24時間対応、英語)までご連絡ください。
(1)現在の状況によりビザが期限切れとなった観光客へのビザ無料延長。
(2)悪天候によりフライトのキャンセルや日程変更を余儀なくされた観光客のフライトキャンセル料・変更料の免除
(航空会社への要請)
また、スリランカ国立災害救援サービスセンターは、サイクロン「Ditwah」の影響で起きた洪水の水が引くにつれて感染症などのリスクが高まっていることについて、市民に警戒を呼びかけています。当地で流行する可能性のある感染症などやその対策については、以下のとおりです。
(1)デング熱、チクングニヤ熱など
水たまりで蚊が繁殖し、デング熱やチクングニヤ熱など蚊を媒介とする感染症が流行する可能性があります。
できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなどして、蚊にさされないよう注意してください。
○デング熱について(厚生労働省サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000131101.html
○チクングニヤ熱について(厚生労働省サイト)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000168030.html
(2)レプトスピラ症
汚染された水・土壌への接触や汚染された食物の飲食により感染する細菌による急性熱性疾患です。
洪水が発生した時などに、数週間遅れて流行します。不用意に水たまりや池などに入らないことが予防策です。
○レプトスピラ症について(国立健康危機管理研究機構サイト)
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ra/leptospirosis/010/leptospirosis.html
(3)食中毒、A型肝炎、腸チフス、寄生虫症など
一般衛生状況の悪化により、食中毒やA型肝炎、腸チフス、寄生虫症(アメーバ赤痢、回虫、条虫)などの経口感染症が増加するおそれがあります。生の食材(卵、肉、魚介類など)を触ったら必ず手を洗い、調理器具の衛生管理や食品の適切な保存に努め、加熱が必要な食品は、中心まで十分に加熱するようにしてください。
在留邦人及びスリランカをご旅行、訪問中の方におかれましては、これら感染症などに十分注意して、必要な予防策を講じてください。症状がある場合には,早めに医療機関を受診することをおすすめします。
在スリランカ日本国大使館 領事班
電話:(国番号94)112693831
メールアドレス:ryoujivisa@co.mofa.go.jp


