2019.11.04
インド 深刻な大気汚染に関する注意喚起
最近の大気汚染状況は当地アメリカ大使館が測定しているリアルタイムでのPM2.5の観測結果(アメリカ式の大気質指数(AQI))で999となる時があり,目視でも風景が白く霞みがかっているなど,極めて深刻な状況となっています。
1.デリーにおける大気汚染について
デリーでは,例年,雨期が終わり気温の低下する10月頃から1月下旬頃まで大気汚染が顕著となる傾向にありますが,最近の大気汚染状況は当地アメリカ大使館が測定しているリアルタイムでのPM2.5の観測結果(アメリカ式の大気質指数(AQI))で999となる時があり,目視でも風景が白く霞みがかっているなど,極めて深刻な状況となっています。
11月3日,デリー準州政府は,デリー市内における大気汚染が深刻なレベルに達しているとして,市民に対し,特に朝と夜間の屋外での運動を控えるよう呼びかけるとともに,高齢者や5歳以下の児童,妊娠中の女性などの環境の影響を受けやすい人については特に注意が必要であると呼びかけています。
2.一般的な対策
在留邦人の皆様におかれましては,下記3.等により大気の汚染状況について情報を入手いただくとともに,汚染が深刻な時には以下のような対策をご検討ください。
(1)不要不急の外出を控える。屋外での長時間活動は控える。
(2)外出時にはN95マスクを隙間なく着用する。(「N95」という規格を満たしたマスクは,PM2.5を95%以上遮断する。)
(3)汚染が酷くなる傾向にある朝夕に窓を開放しない。
(4)屋内では常時空気清浄機を使用し,フィルターの清掃・交換をこまめに行う。
3.デリーの大気質関連情報サイト
(1)インド地球科学省熱帯気象研究所 大気質気象予測研究システム(SAFAR)
デリー市内及び周辺(ノイダおよびグルガオン)の計11か所の観測点における,各種大気汚染物質(PM10,PM2.5等)の当日の測定値および,翌日,3日後の予測値が表示されます。
http://safar.tropmet.res.in/
(2)デリー準州政府汚染制御委員会(DPCC)によるリアルタイム大気質データ
デリー市内計26か所の観測点における,各種大気汚染物質(PM10,PM2.5等)の測定値が表示されます。
http://www.dpccairdata.com/dpccairdata/display/index.php
(3)当地アメリカ大使館及び各総領事館のリアルタイム大気質データ
インド国内5都市(デリー,ハイデラバード,コルカタ,チェンナイ,ムンバイ)の米国在外公館におけるPM2.5の観測結果が,アメリカ式の大気質指数(AQI)で表示されます。
http://clonewdelhi.com/custom/AQI/missionindiaaqi.php#
(以下のサイトで,アメリカ式AQIからPM2.5濃度への変換が可能)
https://airnow.gov/aqi/aqi-calculator
○在インド日本国大使館ホームページ「大気汚染関連情報」
http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/pollution_info.html
○環境省ホームページ
微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html
微小粒子状物質(PM2.5)に関するよくある質問(Q & A)
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/attach/faq.pdf
○在インド日本国大使館
住所:Plot No. 4&5, 50-G Shantipath, Chanakyapuri, New Delhi 110 021, India
電話:+91-11-4610-4610
ホームページ:http://www.in.emb-japan.go.jp/