2026.10.01
ブラジル|アマゾナス州における干ばつ及び河川水位低下に関する緊急事態宣言

ブラジル北部のアマゾナス州政府は、干ばつの進行と今後の河川水位の低下見通しを受け、州全域を対象とする緊急事態を宣言しました。2026年9月21日付の州官報(DOE-AM)に掲載された「Decreto nº 55.486」によるもので、有効期間は180日間です。
マナウスをはじめ、アマゾン川水系の河川沿いの町や内陸部に渡航・滞在予定の方は、水位低下による船舶の航行や物流への影響にご留意ください。なお河川を利用した移動や生活物資の供給状況には、今後影響が及ぶ可能性がありますので、移動手段は事前に運航会社や現地当局の最新情報をご確認くださいませ。
- アマゾナス州が州全域を対象に180日間の緊急事態を宣言しました
- 州政府は最大で約16万2千世帯・約64万8千人が影響を受ける可能性があると推計しています(62自治体が計画の対象)
- イタコアチアラでアマゾン川の水位が5.89メートルまで低下し、マナウス向け貨物の一部を大型船からバージ(はしけ)へ積み替える対応が報じられています
緊急事態宣言の内容と河川・物流への影響
今回の宣言は、州内で直ちに深刻な被害が広がっていることを示すものではなく、干ばつの進行に備えて州政府の対応を強化・迅速化するための措置とされています。62自治体すべてが同じ程度の影響を受けるとは限らず、河川水位の推移によって地域ごとに状況が異なる見通しです。
州の宣言文書では、水位低下により航行や人・物資の輸送に支障が出る可能性、内陸部の地域が孤立する可能性、医薬品等の供給や児童生徒の通学への影響などが懸念事項として挙げられていると報じられております。
マナウスや内陸の河川沿いの町へ船で移動される予定の方は、運航会社に最新の運航状況をご確認いただき、日程には余裕を持ってご計画くださいませ。また、マナウスに滞在される方も、生活物資の供給状況について現地報道をご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 宣言主体・根拠 | アマゾナス州政府(Decreto nº 55.486) |
| 公布 | 2026年9月21日付 州官報(DOE-AM) |
| 有効期間 | 180日間 |
| 対象範囲 | 州全域(62自治体への影響を想定。程度は地域・水位の推移により異なる見込み) |
| 影響の見込み | 最大で約16万2千世帯・約64万8千人(2024年の干ばつの実績と2026年の予測に基づく州政府の推計) |
| 主な措置 | 気象・河川水位の監視強化、関係機関の連携、物資・資機材・サービス調達手続きの迅速化、緊急工事の実施 |
| 河川・物流の状況 | イタコアチアラの水位が5.89メートル(9月28日付報道) 船舶の喫水制限に対応するため、マナウス向け貨物の一部をバージへ積み替える対応が、9月29日開始予定と報じられています |
背景:エルニーニョ現象による少雨・高温の見通し
州政府は、エルニーニョ現象に関連して、少雨と高温の状態が少なくとも2027年初頭まで続く可能性が高いとの見方を示しています。
ブラジル地質調査所(SGB)は9月初旬、マナウスのネグロ川の水位が13〜16メートル程度まで下がる複数のシナリオを示しました(2015年型では12.92メートル。いずれも予測ではなく参考シナリオ)。一方、9月22日付の同機関の定期報告では、マナウスの水位は20.38メートルで、この時期として想定の範囲内での低下と評価されています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年10月1日)における公開情報に基づいています。河川水位や運航・物流の状況、緊急事態宣言に基づく措置の内容は、今後変更される場合があります。
- 渡航前に、アマゾナス州政府・防災局、ブラジル地質調査所(SGB)、各運航会社の公式サイト等で最新情報をご確認いただくことをお勧めいたします。
- 水位の推移により、船舶の運航スケジュールの変更・運休、積み替え措置の変更などが生じる場合があります。実際の状況は、渡航先・時期によって異なります。
- 運賃の払い戻しや振替などの補償条件につきましては、ご利用の運航会社・航空会社・旅行会社にご確認くださいませ。
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