2026.07.15
サウジアラビア|イエメン・ホーシー派を巡る緊張の高まりに伴う注意喚起

2026年7月13日、イエメンの国際的に承認された政府とイエメンの実効支配勢力であるホーシー派との間で軍事的な緊張が急激に高まり、同日夜にはホーシー派がサウジアラビア南部のアブハ国際空港をミサイルおよびドローンで攻撃しました。
同日夜、サウジアラビア主導の有志連合軍報道官は、ホーシー派がサウジアラビア南部へ向けて発射した弾道ミサイルの脅威に対処した旨を発表しました。これに対しホーシー派は声明を発出し、サウジアラビア南部のアブハ国際空港へ弾道ミサイルおよび無人機(ドローン)による攻撃を実施したことを認めるとともに、全ての航空会社に対しサウジアラビア領空を回避するよう警告しました。
これを受けてアブハ、ジザン、ナジュラーン、シャルーラの南部4空港が閉鎖され、7月14日には200便を超えるフライトが欠航するなど、大規模な運航への影響が生じています。サウジアラビア南部への渡航を予定されている方、および同地域を経由する便をご利用予定の方は、ご搭乗予定の航空会社および空港の公式発表で、最新の運航状況を必ずご確認いただきますようお願いいたします。
- ホーシー派がサウジアラビア・アブハ国際空港をミサイル・ドローンで攻撃したと発表し、南部4空港(アブハ、ジザン、ナジュラーン、シャルーラ)が閉鎖されています。
- 2026年7月14日には200便超が欠航、150便超に遅延が発生しており、特にサウディア便への影響が集中しています。
- ホーシー派は全ての航空会社に対しサウジアラビア領空の回避を警告しており、情勢は依然として流動的です。
サウジアラビア南部へ渡航・滞在される方への注意喚起
アブハをはじめ、ジザン、ナジュラーン、シャルーラなどサウジアラビア南部へ渡航・滞在を予定されている方は、フライトが欠航・遅延となる可能性がありますので、搭乗予定の航空会社の公式サイトやアプリで直前まで運航状況をご確認いただくことをお勧めいたします。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 影響を受ける空港 | アブハ国際空港:攻撃を受け一時閉鎖。NOTAM上は2026年7月15日15時(協定世界時、日本時間7月16日午前0時)まで閉鎖とされていますが、延長される可能性があります。7月14日単日で40~50便規模の欠航が発生しました ジザン地方空港:同様にNOTAMにより閉鎖中で、複数便が欠航しています ナジュラーン空港:閉鎖中で、20便前後の欠航が報告されています シャルーラ空港:閉鎖中で、一部便に欠航が発生しています リヤド(キング・ハリード国際空港)/ジェッダ(キング・アブドルアジーズ国際空港):上記4空港との接続便への影響が波及し、7月14日にはジェッダで最大50便規模の欠航、リヤドで99便規模の遅延が発生しました |
| 影響を受ける航空会社 | サウディア:最も影響が大きく、150便前後の欠航が報告されています フライナス:アブハ-ジェッダ間などで欠航・遅延が発生しています フライアディール:複数区間で欠航・遅延が発生しています フライドバイ:ドバイ-アブハ/ナジュラーン間の便を欠航。一部便はタイフ空港へ迂回した旨、同社が案内しています エアアラビア:シャルジャ-アブハ間の便を欠航しています カタール航空、ガルフエア、ナイル航空など:主にリヤド・ジェッダ経由便を中心に遅延が発生しています 各社とも、欠航となった場合の振替便や払い戻しについては、予約時の連絡先を通じて案内するとしています。詳細は各社カスタマーセンターへお問い合わせください。 |
| その他の交通機関 | 現時点では、鉄道・バスなど航空機以外の公共交通機関に関する大規模な運行制限は報告されていません。 ただし、イエメン国境地帯周辺では陸路移動についても情勢が不安定であるため、日本外務省の危険情報等をあわせてご確認ください。 |
今後の見通し
国連安全保障理事会は7月13日に緊急会合を開催し、事態のさらなるエスカレーションについて懸念を表明しました。ホーシー派とサウジアラビアの間では2022年の停戦以降、大規模な越境攻撃が抑制されてきましたが、今回の応酬はその均衡を崩しかねないとして、国連特使も両者に自制を呼びかけています。空港の閉鎖期間が延長される可能性も含め、情勢は依然として流動的です。
背景:2022年の停戦以降で最大規模の応酬
イエメン内戦は2014年、ホーシー派が首都サヌアを制圧したことに端を発し、翌2015年にはサウジアラビア主導の有志連合軍が介入しました。2022年に成立した停戦により、ホーシー派によるサウジアラビアへの越境攻撃はこれまで大きく抑制されてきましたが、今回の応酬はその停戦後最大規模のものとされています。
今回の緊張激化は、イランの最高指導者の葬儀からホーシー派代表団を帰還させるためのイラン機の運航をめぐる対立が発端となっており、イエメン政府側は同機によるイエメン領空侵犯を主張する一方、ホーシー派側はサウジアラビアによる攻撃を主張するなど、双方の主張は対立しています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年7月15日)における公開情報に基づいています。空港の閉鎖状況・フライトの運航状況は今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ずご利用予定の航空会社、空港、および外務省海外安全ホームページの最新情報をご確認ください。
- 情勢の推移により、空港の閉鎖期間の延長や、対象空港の追加・変更が行われる可能性があります。
- 欠航・遅延に伴う振替便・払い戻し等の補償条件は航空会社によって異なりますので、詳細はご利用の航空会社まで直接お問い合わせください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益について、当サイトは一切の責任を負いません。

