海外

2020.04.27

カザフスタン 非常事態体制の期間延長(~2020年5月11日)

 27日,トカエフ大統領は大統領府ウェブサイトを通じ,新型コロナウイルス対策に関する国民に対する声明を発表したところ,概要以下のとおりです。

 カザフスタンにおける非常事態体制が5月11日まで延長される一方,状況が相対的に安定していることから,検疫措置の緩和や5月1日からのヌルスルタン-アルマティ間の航空便再開等が行われます。

1 カザフスタンは3月16日から非常事態令体制下にある。この間,自分はウィルスをカザフスタンに広げないために困難ではあるが必要な決定をとらざるを得なかった。それによりそれなりの成果が上がっている。カザフスタンにおける感染者数は爆発的増加とはなっていない。いくつかの地方では感染は既に通り去ったが,その他の地域ではまだ警戒を緩められない。

2 カザフスタン国民は多くの財政・食料支援,税軽減措置を受けた。国民及びビジネスへの支援総額は6兆テンゲに上る。

3 コロナウイルスの世界への攻撃はまだ続いている。カザフスタンでの感染のピークはまだである。未だにコントロールを逸脱する怖れが残っている。残念ながら,アルマティでは医療従事者の大量感染が起こった。

4 国家委員会及び専門家の提案に基づき,自分は非常事態体制を2020年5月11日まで延長することに関する大統領令へ署名することを決定した。新たな大量感染発生が起こらないのであれば・・・これが起こらないことを望む・・・,非常事態体制は5月11日に終了する。

5 同時に,非常事態体制保障国家委員会は,ウィルス感染がコントロールされている州や都市での検疫措置緩和を準備する用意がある。非常事態体制国家委員会に対し,首都ヌルスルタン市を例として,各州で活動を再開する組織・企業のリストを作成するよう指示する。ただし,すべての検疫基準が遵守されることが必要である。

6 失業者への給付金,食料提供等の支援措置を継続する。

7 状況が相対的に安定していることに鑑み,ヌルスルタン-アルマティ間の航空便を5月1日から再開する。

8 子ども用広場及び別荘地の封鎖解除は検討される一方,娯楽施設,映画館,レストラン,公園その他の人が多く集まる場所の封鎖及び学校のオンライン授業は継続される。

9 他方,ワクチンはまだない。検疫措置を厳格に守ることが唯一の対処方法。必要なく住宅を離れないでいただきたい。

10 保健省に対し,国内の検査能力を1日当たり2-2.5万人まで引き上げるよう指示する。

11 我々は危機後に向けての準備も開始しなければならない。

●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007

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(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館
住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district
  "Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan
電話:+7 (7172) 977-843
FAX :+7 (7172) 977-842

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