2017.01.06
ガンビア 大統領選挙の裁判結果に伴う注意喚起
ガンビアにお住まいの皆様及び旅行者の皆様
在セネガル日本国大使館
1 昨年12月1日に行われたガンビア大統領選挙の結果について,ガンビア与党APRCによるガンビア最高裁判所への意義申立てが行われており,同最高裁判所での裁判が1月10日に予定されています。裁判の結果次第では,デモ,暴動等が発生する可能性は否定できず,引き続き情勢を十分に警戒し,注意する必要があります。
2 一方,大統領選挙において当選したアダマ・バロウ氏の陣営は上記裁判の如何にかかわらず,ガンビア憲法の規定により1月18日をもってジャメ大統領の任期は満了するとし,同月19日に大統領就任式を予定どおり実施するとしています。しかし,今日現在,ジャメ大統領は権力を移譲する意向はなく,国際社会からの働きかけにもかかわらず徹底抗戦の構えを見せており,当該期間前後におきましてはガンビア国内に大きな混乱が発生する可能性は否定できず,引き続き情勢を十分に警戒し,注意する必要があります。
3 上記のとおり,今後の状況次第ではデモや暴動の発生も懸念されますので、ガンビアへの渡航については一時的に延期されることをお薦めします。また,ガンビアに滞在されている方については,治安情勢に関する最新情報を入手し,不測の事態に巻き込まれないよう,以下の点に留意しつつ安全対策を講じるとともに,在セネガル日本国大使館と連絡を密にし,最新の治安情報の入手に努めてください。
(1) 集会やデモ活動が行われている場所には近づかないようにし,万一,デモ等に遭遇した場合には,速やかにその場から離れる。
(2)トラブルを回避するためにも面前で今回の選挙結果に関する不用意な言動・議論は慎むようにする。
(3)人気のない地区への外出,特に夜間の外出は控える。
(4)万一,大きな衝突に発展し,商店等が長期閉鎖した場合に備え,1~2週間分の食料や水を備蓄しておく。