2026.10.14
中国・香港|深圳〜香港間の新たな出入境検問所「新皇崗口岸」が運用開始

香港と中国・深圳を陸路で結ぶ新たな出入境検問所「新皇崗口岸」が、再建工事を経て2026年10月12日午前6時30分に正式に運用を開始しました。
旅客と旅客輸送車両を対象に24時間体制で通関手続きが行われ、これまで利用されてきた香港側の落馬洲管制站と、深圳側の旧皇崗口岸仮設旅客検査棟での旅客通関サービスは、同時に停止されています。
新皇崗口岸を利用して香港と深圳を陸路で移動予定の方は、通関場所と香港側の接続バスが変わっておりますので、開通初期の混雑も見込み、時間に余裕を持ってご移動くださいませ。
香港特別行政区政府 公式発表|Notice on the Official Opening and Operation of the Huanggang Port
深圳市政府(Shenzhen Government Online)|New Huanggang port to start operations Monday morning
- 2026年10月12日午前6時30分から24時間運用。落馬洲管制站と旧皇崗口岸仮設旅客検査棟での旅客通関は停止されています
- 香港側・深圳側の手続きを同じ建物で行う「合作査験・一次放行」方式により、事前登録済みの香港居民および内地訪客(7歳以上)の通関時間は従来の約30分から約5分に短縮される見込みとしています
- 「皇巴」と呼ばれた落馬洲〜皇崗間のシャトルバスは運行を終了し、香港側からは専営バスやミニバスなどの新ルートに切り替わっています
深圳へ渡航・滞在される方への注意喚起
開通直後は、見学や記念撮影を目的とした来訪者も多く、口岸周辺の交通が混み合うことが見込まれています。
香港側の入境事務処も、初期は周辺交通が繁忙になる可能性があるとして、行程を早めにご計画いただくよう呼びかけています。
ご利用予定の経路と乗り場を事前に確認し、航空便や鉄道、ホテルのチェックインなど、その後のご予定にも余裕を持たせていただくことをお勧めいたします。なお、地図アプリや過去のガイドブックなどに旧口岸(落馬洲管制站)経由のルートが掲載されている場合がございますので、ご注意くださいませ。
香港保安局(Security Bureau)|Huanggang Port
外国籍の方の通関・入国に関する留意点香港保安局によると、「合作査験」自動化ゲート(自助通道)は、7歳以上の「事前登録済みの香港居民」および「往来港澳通行証に有効な訪港の裏書(签注)がある中国本土旅客」が対象とされており、自助通道の資格を満たさない方は、従来型の有人カウンターを利用できると伝えられています。
日本国籍の方などの外国籍の取り扱いや、実際にどの通道をご利用になれるかは、時期や運用状況により異なる可能性がございます。混雑や手続きの案内に沿ってご移動いただくとともに、中国本土への入国条件も含め、最新の情報を公式サイト等でご確認いただくことをお勧めいたします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称・所在地 | 皇崗口岸(新皇崗口岸)/中国・広東省深圳市福田区 (建物内に香港口岸区を設置) |
| 運用開始 | 2026年10月12日 午前6時30分 |
| 運用時間 | 24時間(旅客・旅客輸送車両) |
| 停止された旅客通関 | 落馬洲管制站(香港側) 旧皇崗口岸仮設旅客検査棟(深圳側) |
| 通関方式 | 「合作査験・一次放行」(事前登録者等は一か所で香港・中国双方の手続きを実施) 自助通道134レーン、有人カウンター68か所 |
| 処理能力 初期の見通し |
設計処理能力は1日20万人 深圳市口岸弁公室は、開通当初の1日の旅客数を5万〜10万人程度と見込んでいます |
| 香港側の公共交通 | 専営バス7路線(深夜1路線を含む) 専線ミニバス6路線(深夜3路線を含む) 24時間運行の短距離越境バス5路線 タクシー |
香港側からのアクセスの主な変更点
- 落馬洲〜皇崗間のシャトルバス「皇巴」は運行を終了しました。新田公共運輸交匯処から新口岸へは、九巴B11、嶼巴B12、城巴B13の各バスと、専線ミニバス44B・44B1・78(いずれも日中路線)が運行されています。
- 城巴の新路線B14(啓徳方面発)も運行を開始しており、所要時間を約45分と見込んでいると報じられています。
- 24時間運行の短距離越境バス5路線は、新口岸発着に切り替わり、従来のダイヤで運行されます。
- 香港からの通関後は深圳地下鉄へ乗り換えられます(報道では7号線との接続とされています)。香港側の鉄道(港鉄北環線支線)の接続は2034年までの開通予定のため、当面はバス等でのアクセスとなります。
- 公式発表で旅客通関の停止対象とされているのは、落馬洲管制站と旧皇崗口岸仮設旅客検査棟です。福田口岸(港鉄・落馬洲支線経由)は停止対象として挙げられていませんが、運用状況は各公式サイトでご確認くださいませ。

新皇崗口岸が再建された背景
皇崗口岸は1989年に運用を開始した、中国で最初の大規模な24時間通関の陸路口岸です。
香港側の落馬洲管制站とは橋で結ばれており、旅客は両側で別々に手続きを行い、シャトルバスで移動する必要がありました。利用者の増加により、1日の旅客数は多い日で6万人を超えるまでになり、通関の効率化が課題となっていました。
こうした中、2019年ごろに再建が始まり、深圳市政府が設計・建設費用を負担し、香港政府は名目的な年間賃料1,000元で2047年6月30日まで香港口岸区を使用する枠組みが整えられました。2026年7月31日に香港口岸区が香港特別行政区の管轄下に入り、その後100回以上の演習や試験を経て、10月の運用開始に至っています。
今後は港鉄北環線支線の接続が計画されており、旧落馬洲管制站の跡地は、北部都会区の開発に向けたイノベーション・テクノロジー用地などとして活用される予定です。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年10月14日)における公開情報に基づいています。新皇崗口岸の運用状況、バス路線やダイヤ、通関手続きの詳細は今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ず香港特別行政区政府(保安局・入境事務処・運輸署)および深圳市口岸弁公室などの公式サイトで、最新情報をご確認くださいませ。
- 開通初期は、混雑緩和のため、通関方法やバスの乗降位置・ダイヤなどが臨時に変更される場合があります。
- 自助通道の対象者や、外国籍の方の通関・中国本土への入国条件は変更される場合があります。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、通関手続きや交通機関の変更による遅延や入国拒否等について、当サイトは一切の責任を負いません。

