2026.05.29
タイ|アルコール飲料の午後販売禁止が正式撤廃

タイ政府のアルコール飲料管理委員会は、2026年5月28日付の官報(ราชกิจจานุเบกษา)に「アルコール飲料販売禁止時間の設定に関する告示(B.E.2569)」を掲載し、長年続いていた「午後2時〜5時の酒類販売禁止」を正式に撤廃しました。
新ルールは翌5月29日から施行されており、タイ全土のコンビニエンスストア・スーパーマーケット等の登録販売店では、午前11時から深夜0時まで途切れることなくアルコール飲料を購入できるようになりました。
今回の措置は、2025年12月1日から180日間の試験運用として実施されてきた「午後販売解禁」の結果を踏まえた正式規則化であり、2025年11月に改正施行されたアルコール飲料管理法(B.E.2568)に基づくものです。
Bangkok Post|Thailand extends alcohol sales time from 11am to midnight」(2026年5月29日)
TAT News|Alcohol sales and consumption rules updated in Thailand – what tourists need to know
- 2026年5月29日より、タイ全土でアルコール飲料の販売可能時間が午前11時〜深夜0時に統一され、1972年以来続いてきた「午後2時〜5時の販売禁止」が正式に撤廃されました。
- 国際線ターミナルの空港・ホテル・ナイトエンターテインメント施設など、これまでも例外規定が適用されていた施設では、引き続き定められた営業時間内での販売が可能です。
- 一方で、同委員会は5月12日付の官報で交通機関・工場・公共施設など8区域での販売・飲用禁止区域を新設しており、規制緩和と引き換えに飲酒に関わる公共安全対策が強化されています。
新ルールの詳細
今回の告示は、公衆衛生大臣パッタナー・プロムパット氏が委員長を務めるアルコール飲料管理委員会の名義で2026年5月27日付で署名・公布され、翌28日の官報掲載をもって翌29日から施行されています。
2025年12月から180日間の試験運用で実施されていた午後販売解禁措置(2025年12月1日付告示)は今回の告示により正式に廃止・置換されました。
| 項目 | 旧ルール (〜2025年12月2日) |
試験期間 (2025年12月3日〜) |
新ルール (2026年5月29日〜) |
|---|---|---|---|
| 販売可能時間 | 11:00〜14:00 17:00〜24:00 |
11:00〜24:00 (180日間試験運用) |
11:00〜24:00 (正式化) |
| 午後禁止時間 | 14:00〜17:00(禁止) | 解禁(試験運用) | 撤廃(恒久化) |
| 店内飲食終了時刻 | 深夜0時(ラストオーダー) | 午前1時まで継続飲食可 | 午前1時まで継続飲食可(変更なし) |
| 根拠法令 | 1972年革命団命令第253号 | アルコール管理委員会告示B.E.2568 | アルコール管理委員会告示B.E.2569 |
引き続き適用される例外・禁止規定
今回の規制緩和と並行して、5月12日付官報で新設された8区域の禁止区域規定も引き続き適用されています。
以下の場所ではアルコール飲料の販売・飲用が禁止されていますのでご注意ください。
アルコールの販売・飲酒禁止区域を明確化(2026年5月12日〜)
規制撤廃の背景と経緯
1972年、タノム・キッティカチョーン政権下の軍事革命団命令第253号により、タイでは公務員の就業時間中の飲酒防止を名目に午後販売禁止が導入されました。この規制は2008年施行のアルコール飲料管理法に引き継がれ、半世紀以上にわたって存続してきましたが、現代の労働環境との乖離や外国人観光客の混乱を招くとして、観光・飲食業界から長年にわたり緩和要請が続いていました。
2025年11月の国家アルコール政策委員会の答申を受け、同月成立した改正法に基づき12月から試験的に撤廃が実施され、このたびその正式規則化に至りました。一方でWHOのデータによればタイのアルコール消費量はアジア有数の水準にあり、飲酒運転による死傷者問題への対応として、交通機関・公共施設等での厳格な飲用禁止区域の整備が同時に進められています。
免責事項および注意喚起
本記事に記載の情報は、記載時点(2026年5月29日)における公開情報に基づいています。タイにおけるアルコール飲料の販売規制の詳細は今後変更される場合があります。
- 渡航前に必ずタイ官報(ราชกิจจานุเบกษา)および関係当局の最新情報をご確認ください。
- 販売可能時間は登録販売店(コンビニエンスストア・スーパーマーケット等)を対象としたものです。バー・レストランなどの飲食店・ナイトエンターテインメント施設の営業時間は、別途各施設の許可条件に従います。
- 交通機関(鉄道駅・バスターミナル・フェリー乗り場・車内等)、政府機関、公共施設内ではアルコール飲料の販売・飲用が引き続き禁止されています。現地の掲示や係員の指示に従ってください。
- 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、記事内容に基づいて生じた旅行上の損害・不利益、または規制違反による処罰等について、当サイトは一切の責任を負いません。

