2025.07.30
ベトナム|ハノイ中心部の飲食店で使い捨てプラスチックが禁止に(2025年10月~)
2025年10月から、ベトナムの首都ハノイ中心部(環状道路1号線内のエリア)にあるレストラン、カフェ、ドリンクショップにおいて、使い捨てプラスチックの使用が禁止されます。この措置は、急増するプラスチックごみの削減を目的としたパイロットプログラムであり、ファム・ミン・チン首相が発出した「指令第20号(環境保護に関する緊急措置)」に基づき実施されます。
対象地域には、ホアンキエム湖や西湖周辺も含まれており、ストロー、カップ、食品容器などの使い捨て製品の使用禁止が義務付けられます。なおこの取り組みは段階的に対象を拡大していく方針です。
ベトナム建設省(Ministry of Construction)|Ha Noi sets roadmap for transitioning transportation
今後の主なスケジュールは以下の通りです(予定):
施行時期 | 主な対象 | 内容 |
2026年1月~ | ホテル・観光地 | 歯ブラシ、カミソリ、綿棒、シャワーキャップ、 アメニティ(歯磨き粉・シャンプーなど)の使い捨て禁止 |
2027年1月~ | 市場・コンビニ等 | 無料でのプラスチック袋の配布禁止 |
2028年1月~ | 政府機関 | プラスチック袋や発泡食品容器などの 使い捨て・非生分解性パッケージの全面禁止 |
2031年1月~ | ハノイ全域 | 使い捨てプラスチック製品 及び 非生分解性包装資材の 輸入・輸出・販売の全面禁止 |
※ ベトナムの環境法によると、「使い捨てプラスチック」には、トレイ、カップ、ストロー、ボウル、食品容器など1回使用を想定した製品が該当します
※ 非生分解性プラスチックは、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ピリ塩化ビニール)、PET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂が該当します
これらの取り組みは、都市型ライフスタイル・観光・商業のすべてにまたがる「脱プラ構造改革」と位置づけられており、環境意識・規制・技術インフラの一体的推進が今後の鍵になるとしています。
この記事は、ベトナム建設省 および 各種ニュースサイト等の発表に基づいています。
詳細が変更される可能性がありますので、ご旅行前には必ず最新情報をご確認ください。なお上記内容は予告なく変更となる場合があり、将来に渡ってその内容を保証するものではありません。