海外

2020.12.14

タンザニアの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

危険レベル・ポイント

【危険度】
●ブルンジとの国境付近
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ムトワラ州
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●インド洋沿岸部(ザンジバルを含む)、タンガニーカ湖岸付近及びルワンダとの国境付近及びアルーシャ州
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●ブルンジとの国境付近は治安当局の管理が十分に行き届いておらず、武装強盗が出没するなど、治安が不安定な状況です。渡航はどのような目的であれ止めてください。
●ムトワラ州では、モザンビークから侵入したとみられる武装勢力による襲撃事件が発生し、死傷者が出ています。同州では今後も同様の襲撃事件が発生する可能性がありますので、不要不急の渡航は止めてください。
●ダルエスサラームでは、外国人観光客を狙った凶悪犯罪が多発していますので、十分注意してください。

詳細

1 概況
(1)ブルンジ、コンゴ民主共和国(タンガニーカ湖岸付近)及びルワンダとの国境付近の治安情勢は流動的で、これら周辺国の政情いかんによってタンザニア国内の情勢も急激に悪化する可能性があります。特に、ブルンジとの国境付近の治安は不安定な状況です。

(2)ムトワラ州では、隣接するモザンビークのカーボ・デルガード州から侵入したとみられる武装勢力による襲撃事件が発生しています。今後も同州において同様の襲撃事件が発生する可能性は排除できず、治安状況の悪化・不安定化が懸念されます。また、同州では、近年、政府によるガスパイプライン建設をめぐり、住民による抗議デモや住民と治安部隊との衝突事案が発生しています。

(3)タンザニアでは貧困に起因する一般犯罪が頻発しており、また、周辺国からの武器・麻薬等の密輸入に関連した犯罪が凶悪化しています。最大都市ダルエスサラームでは、外国人観光客を狙った凶悪犯罪が多発しており、注意が必要です。

(4)タンザニアを含む東アフリカ地域では、度々テロ攻撃の脅威が指摘されており、タンザニア当局も警戒を続けています。2013年及び2014年には、アルーシャ州とザンジバルにおいて手りゅう弾を使ったテロ事件が発生しています。このような状況を十分に認識し、テロに巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
(1)ブルンジとの国境付近
  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
 ブルンジとの国境付近は、治安維持機関が集中するダルエスサラームから遠隔地であるため、治安当局の管理が十分に行き届いておらず、幹線道路に武装強盗が出没するなど、治安が不安定な状況です。同地域にはブルンジ等から難民が多数居住しており、これら難民の中に犯罪者が紛れているとの指摘もあります。また、ブルンジから安価な武器(銃器)がタンザニア国内に流入していると言われており、武器に起因する事件も発生しています。ついては、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)ムトワラ州
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア 2020年10月、南部キタヤ村で「IS中部アフリカ州(ISCAP)」を名乗る武装勢力による襲撃事件が発生し、死傷者が出ました。ムトワラ州においては、以前から隣接するモザンビークのカーボ・デルガード州から侵入したとみられる武装勢力による襲撃事件が発生していますが、今後も同州において同様の襲撃事件が発生する可能性は排除できず、治安の悪化・不安定化が懸念されます。
イ ムトワラ州では、近年、政府によるガスパイプラインの建設をめぐり、住民による抗議デモや住民と治安部隊との衝突事案が発生しています。
ウ 2013年、ムトワラ州山中で軍事訓練を行っていた容疑により、イスラム過激派組織「アル・シャバーブ」の関係者が逮捕されています。その後、同様の事案は確認されていませんが、タンザニアを含む東アフリカ地域では度々テロ攻撃の脅威が指摘されており、依然として同州にテロ分子が潜伏している可能性は排除できません。

 ついては、同州への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず同州へ渡航・滞在する場合は、最新の治安情報の入手に努め、夜間の外出は控えるなど、適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(3)インド洋沿岸部(ザンジバルを含む)、タンガニーカ湖岸付近、ルワンダとの国境付近及びアルーシャ州
  レベル1:十分注意してください。(継続)
ア インド洋沿岸部(ザンジバルを含む。)
(ア)ダルエスサラームでは、外国人観光客を狙った凶悪な手口による犯罪が多発しています。特に以下の地域では、十分注意してください。
カリアコー地区、ザンジバル行きフェリー乗り場周辺、シティーセンター(アスカリ・モニュメント付近)、ムササニ半島トゥーレ・ドライブ及びココ・ビーチ、セレンダー橋周辺、オーシャン・ロード,ウブンゴ(市内バス:通称「ダラダラ」)及びムナジモジャ(長距離バス)・バスターミナル近辺
また、失業者の増加により空き巣、窃盗等の一般犯罪も増加傾向にありますので、併せて十分に注意してください。
(イ)タンザニアを含む東アフリカ地域では度々テロ攻撃の脅威が指摘されており、特にインド洋に面した沿岸部には国際テロ分子が潜伏しているおそれがあります。ザンジバルでは、2014年2月にレストランや教会の近くで爆弾テロ事件が発生し、少なくとも1人が負傷したほか、同年6月にモスク付近で発生した爆弾テロ事件では、少なくとも1人が死亡し、7人が負傷しています。今後の情勢次第では、他の地域でもテロ事件等が発生する可能性がありますので、テロの標的となりうる施設等にはできる限り近づかない、大勢の人が集まる場所では警戒を怠らず、周囲の状況に注意を払うなど、安全確保に十分留意してください。
(ウ)ザンジバルでは、2015年10月の総選挙の際、野党集会に警察当局が介入したことで暴動が発生したほか、選挙結果に対する抗議行動とみられる小規模な爆発事件も発生しました。また、2020年10月の総選挙では、選挙期間中にストーンタウン及びその周辺並びにベンバ島で大規模な暴動が発生したとの情報もあります。

イ タンガニーカ湖岸付近
 タンガニーカ湖に近接するコンゴ民主共和国の北東部及び東部地域には武装した反政府勢力が存在し、度々暴力行為が発生しています。コンゴ民主共和国と国境を接する地域では、不測の事態が発生する可能性もあり、特に注意する必要があります。ついては、タンガニーカ湖岸付近に渡航・滞在する方は、最新の治安情報の入手に努め、周囲の状況に常に気を配るなど、十分注意してください。

ウ ルワンダとの国境付近
 隣国ルワンダの治安情勢は、コンゴ民主共和国やブルンジなどの治安情勢が不安定な近隣諸国の影響を受ける可能性があり、これが更にタンザニアの治安情勢に影響を及ぼす可能性があります。ルワンダとの国境付近に渡航・滞在する方は、最新の治安情報の入手に努めるなど、十分に注意してください。

エ アルーシャ州
(ア)アルーシャ州では、2013年に教会や政治集会で手りゅう弾を使ったテロ事件が発生し、多数の死傷者が発生したほか、2014年4月及び7月にはレストランで多数が負傷する爆発事件が発生しています。その後、同州で目立った事件は発生していませんが、宗教施設や政治集会等にはむやみに近付かない、レストランや酒場等、不特定多数の人が多く集まる場所では周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全確保に十分留意してください。
(イ)また、アルーシャ州では、旅行者の減少により観光収入が激減し、失業者が増加したことなどから、空き巣、窃盗等の一般犯罪が増加傾向にあるほか、強盗も発生していますので、十分注意してください。

3.滞在に当たっての注意
 タンザニア滞在中は以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、治安情勢は刻々と変化しているので、テロ事件や不測の事態等が発生した場合の対応策を再検討し、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じられるよう、報道や海外安全ホームページ、在タンザニア日本国大使館、現地関係機関などから最新の治安情報を入手するよう努めてください。

(1)テロ
 世界各地で発生しているテロ事件では、欧米諸国関連施設のほか、一般市民が多く集まる場所も標的とされています。観光客や欧米人が多く集まるような場所(ホテル、レストラン、バー、ショッピングモール及びリゾート地等)では、テロ事件が発生するおそれがあることを十分に認識し、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全対策に十分留意してください。

(2)一般犯罪
ア 都市部においては、銀行、両替商、現金輸送車、宝石店、カジノ、高級レストラン等への襲撃・強盗事件が発生するなど、治安の悪化が懸念されています。また、銃器、山刀、ナイフ等を使用した強盗、家宅侵入強盗、車両強盗、ひったくり及び詐欺等が頻発しているので、外出時には目立たないよう、高価なカメラ、腕時計等の目につきやすいものはできるだけ身に着けないようにして、犯罪を誘発しないよう十分注意してください。

イ イースター及びクリスマス前から年末年始にかけては、家宅侵入強盗、ひったくりや強盗が増加するなど、治安が特に悪化する傾向にあるため、十分注意してください。

ウ 失業者の増加により、空き巣、窃盗、強盗等の一般犯罪が増加傾向にあるほか、観光客をターゲットにした短時間(電撃)誘拐や薬物使用強盗等の事件も多発しているので、昼夜を問わず十分注意してください。
(ア)短時間(電撃)誘拐
 犯人の目的は金品です。タクシー運転手が旅行者に安価なタクシー料金を提示するなどして言葉巧みに車の中へ誘い込み、人通りの少ない路地に連れて行った後に数人の男が車に乗り込み、拘束・脅迫しつつ移動の上、被害者のクレジットカードを利用して銀行ATM等で限度額まで現金を引き出させ、携帯電話や現金を奪った後に解放するのが一般的な手口です。犯人は単独行動をしている人や隙がありそうな人等にターゲットを絞って犯行に及ぶことが多く、暴力を振るうケースもありますので、十分注意してください。
(イ)ハイウェイ強盗
 武装強盗団が幹線道路で石や倒木等で道を封鎖して観光バスを停車させ、乗客から金品を奪う事件が発生しています。

(3)隣国の危険情報
 隣国のケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、コンゴ民主共和国、ザンビア、マラウイ及びモザンビークに対しても、別途各々危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(4)在留届・「たびレジ」登録
 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在される方は、在タンザニア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在タンザニア日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
 
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在タンザニア日本国大使館
住所:Plot No.1018, Ali Hassan Mwinyi road, Dar es Salaam, Tanzania.
(P.O.Box 2577)
電話:(市外局番022)2115827、2115829
 国外からは(国番号255)22-2115827、2115829
FAX:(市外局番022)2115830
 国外からは(国番号255)22-2115830
ホームページ: http://www.tz.emb-japan.go.jp/index_j.htm
在タンザニア日本国大使館領事安全情報Facebook:https://www.facebook.com/tz.emb.japan.consular

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