2025.08.19
インド|コルカタ市におけるデング熱についての注意喚起
コルカタ市内でデング熱の感染が拡大しており、コルカタ市はデング熱に対する警戒を発令しました。
デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染し、2~14日(通常3~7日)の潜伏期間後、およそ2割~4割の人が高熱、頭痛、筋骨格の痛みや発疹などで発症します。一般的には軽症ですみますが、まれに重症のデング出血熱やデングショック症候群と呼ばれる病態となり、死に至ることもあるため特に注意が必要です。
デング熱に有効な予防薬や治療薬はなく、予防接種もインド国内では受けられないため、蚊に刺されないことが最善の予防方法です。つきましては、以下の点を参考にして蚊に刺されないよう対策を講じるとともに、デング熱を疑う症状が出現した場合には早期に医療機関を受診するようにしてください。
- ・外出する際には、できるだけ白っぽい服を着用するよう心がけ、長袖や長ズボンを着用し、靴もサンダル履きを避けるとともに、肌の露出した部分には定期的に虫除けスプレーを塗る。
- ・室内でも、電気蚊取り器、蚊取り線香、殺虫剤、蚊帳などを使用する。
- ・突然の高熱や頭痛、筋骨格の痛みや発疹などの症状が出現した場合には直ちに医師の診察を受ける。
- ・蚊の幼虫は水たまりで繁殖するため、タイヤ、バケツ、ペットの餌皿を屋外に放置せず、また、植木の水受けには砂を入れるなどの対策を取る。蚊が隠れていそうな不衛生な場所や樹木の茂みに近寄らない。
<参考情報>
厚生労働省検疫所(FORTH) 感染症についての情報「デング熱」
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
厚生労働省「デング熱について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000131101.html
厚生労働省「デング熱に関するQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever_qa.html
(お問い合わせ先)
在コルカタ日本国総領事館 領事班
電話 : +91-(0)33-3507-6830(代表)
Email : ryoji_kolkata@cc.mofa.go.jp