2024.09.09
フランス|渡航情報・旅行の準備ガイド(必要な渡航書類、ビザ申請、航空券手配、入国・検疫等の手順)
フランスへの渡航に必要な手続きの手順
フランスへの渡航に際して必要となる書類・手続やビザ申請、航空券手配、入国手順等の情報をまとめました。
弊社では一部の手続きをサポートしています。
フランスの入国制限
フランス政府は2022年8月1日以降、入国制限を緩和 をすることを発表しました。
これにより、これまでフランスへの渡航者に適用されていた新型コロナウイルスに関する水際措置は 撤廃 されました。
フランス内務省(Ministère de l'Intérieur)|Covid-19 : Déplacements internationaux
❶ 渡航書類の準備・ビザの申請
2022年8月1日以降、ワクチン接種有無等に関わらず、新型コロナウイルスに関する水際措置は撤廃 されました。
これにより、日本からフランスへの入国条件は、新型コロナウイルス発生以前の状態に戻りました。
フランス入国に際しては、有効な渡航書類 及び 査証(必要な場合)をご用意ください。
フランス経由でシェンゲン協定域内の他国に入国する場合は、当該目的国の制限を受ける場合があります
当該目的国の渡航情報や制限等を必ずご確認の上で渡航書類等をご準備ください
フランスにおける日本国籍の方の無査証滞在について
入国制限撤廃に伴い、コロナ以前の入国条件が適用となります。
日本国籍の方は 90日以内の観光・短期商用等での滞在は原則無査証での滞在が可能 (下記注参照)となります。
フランス海外県・海外領土への渡航についても、あらゆる180日間の期間内で90日以内の滞在は査証不要とされています
最新情報等につきましては、フランス政府公式ウェブサイト 等にてご確認下さい
フランス海外県・海外領土への渡航
フランス海外県 及び 海外領土(タヒチ・ニューカレドニアなど)等のヨーロッパ外にある フランスの領土は、あらゆる180日間の期間内で90日以内の滞在は査証不要としています。ただし、無査証滞在や査証発給等の適用規則は、フランス本土で適用される規則と異なる場合があります。
詳しくは フランス政府海外省ウェブサイト 等にてご確認ください。
フランス政府ビザ申請公式サイト(france-visas.gouv.fr)|France's non-European territories (DROM-COM)
18歳未満の渡航者の入国
フランスへ18歳未満の方が 片方の親 または 単独で渡航 する場合、渡航しない親・保護者からの 渡航同意書 の持参が望ましいとされています。書式は自由とされていますので、下記等ご参照の上でご用意下さい。
フランスに居住する全ての未成年者(フランス国籍・外国籍問わず)は、親権所有者の付き添い無しで
フランス国外に渡航する場合は出国許可書(Autorisation de sortie du territoire)の提出が義務付けられています
(詳しくは フランス政府ウェブサイト にてご確認下さい)
フランスを含むシェンゲン協定加盟国への渡航
2024年4月1日現在、欧州連合(EU)加盟国(アイルランド 及び キプロスを除く)と 欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国を含む 29か国 は シェンゲン協定 に加盟しており、加盟国域内の国境管理を廃止し、域外国境では出入国管理に共通のルールを導入しています。
シェンゲン協定加盟国は、観光や出張等を目的とした あらゆる180日間の期間内で90日を超えない 短期滞在用の 域内共通の査証(シェンゲンビザ)を発行していますが、日本国籍(日本国発行の旅券所持者)は 査証免除措置が適用 されており、シェンゲン協定加盟国域内であれば、原則として出入国検査を受けること無く自由に国を行き来することができます。
欧州委員会(European Commission)|Schengen, borders and visa
シェンゲン協定加盟国への滞在可能日数
2013年10月18日より、シェンゲン国境規則が改定され あらゆる180日間の期間内で最大90日間 に変更されました。
入国を予定している日から180日遡り、その期間内の滞在日数が90日を超えていないかをご確認下さい。
※「あらゆる180日間内で最大90日間」とは、任意の基準日から過去180日間に「累積で90日を超えて滞在することはできない」という意味です。シェンゲン協定圏内入域日と出域日もそれぞれ1日の滞在とカウントされます。
欧州委員会(European Commission)|Visa Policy
滞在可能日数計算機(Short-stay Visa Calculator)
シェンゲン協定加盟国での滞在可能日数の計算は、下記の Short-stay Visa Caliculator(英文)を用いて計算が可能です。
(下記は欧州委員会ウェブサイト内のものです)
下記計算機は滞在可能日数の目安を計算するものです
表示された日数の滞在を法的に保証するものではありませんのでご注意下さい
(二国間取極による追加滞在日数や、シェンゲン圏外のEU加盟国での滞在は考慮されません)
シェンゲン査証申請について
フランスを含むシェンゲン協定加盟国に渡航する際に、査証免除での渡航が認められていない国から入国する場合は シェンゲン査証(Schengen Visa)を申請・取得する必要があります。
フランス政府ビザ申請公式サイト(france-visas.gouv.fr)
❷ フランス行き航空券の手配
各種情勢により航空会社の運行計画・路線運行に影響が出る恐れがございます。
また各航空会社ともに時刻表掲載のスケジュール 及び 機種・機材については、予告無しに変更されることがございます。
下記バナー(各航空会社の運行状況)より、日本-フランス間のフライト運行状況についてご案内しております。
❸ 海外旅行保険の加入確認
国や地域によっては、突然事故に遭い、また病気や怪我をして病院に搬送されても、実費あるいは保険等による治療費の負担が保証されないと、診察や治療が受けられない(断られる)ことがあります。
また医療水準や衛生事情により、その国では必要な治療が受けられず、他国や日本への緊急移送が必要となる場合もあります。
新型コロナウイルスに感染した場合は、滞在国の規定にそった検査、隔離が必要になり費用は渡航者の負担になります。
保険に入っていないと、時には数千万円にものぼる高額な医療費・移送費を全て自己負担しなければなりませんので、万一に備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めします。
なお、クレジットカードに付帯している保険では補償として決して十分ではない点にも留意が必要です。
❹ フランス入国手続 及び 滞在について
入国後の隔離措置 及び 検査義務はございません。
空港到着後、案内に従い入国審査場にお進みください。
入国審査【Immigration】
到着後は各ターミナルの入国審査場にお進みください。
Passeports EU EEE CH(EU加盟国・EEA(欧州経済領域)構成国 及び スイスのパスポート所持者)と Tous Passeports(その他全ての国・地域のパスポート所持者)の列に分かれますので、日本国籍の方は Tous Passeports の列にお進み下さい。
シャルル・ド・ゴール国際空港到着後
有人カウンターとは別に、入国時12歳以上の日本国籍の方(下記参照)は別途 自動化ゲート を利用可能となっておりますので、パスポートをご用意の上でレーンをご利用下さい。
パリ空港公団(Aéroport de Paris)|Welcome to Paris-Charles de Gaulle airport (CDG)
シェンゲン協定加盟国で乗り継いでフランスに入国する場合は 経由地の空港で入国審査を実施 します
(協定加盟国内では、最初の到着地で入国審査→最後の出発地で出国審査となります)
ターミナル1に到着の場合(Terminal 1)
日本からパリへの直行便のうち、ANA(NH)は ターミナル1 に到着します。案内に従い入国審査場にお進みください。
ターミナル2Eに到着の場合(Terminal 2E)
日本からパリへの直行便のうち、日本航空(JL)及び エールフランス(AF)は ターミナル2E に到着します。
(エールフランスは、日本発着路線以外のフライトは利用ターミナルが異なりますのでご注意下さい)
自動化ゲート(PARAFE)
日本を含む対象国籍の方は、入国審査時に 自動化ゲート(PARAFE:Passage Automatisé Rapide Aux Frontières Extérieures)を利用できます。自動化ゲートを利用した入国審査の手続方法については下記等をご参照下さい。
パリ空港公団(Aéroports de Paris)|The French border crossing
フランス政府公式ウェブサイト(Service-Public.fr)|Passage rapide aux frontières : comment utiliser un sas Parafe ?
自動化ゲートの利用は義務ではありません
必ずしも利用する必要はありませんので、適宜有人カウンターもご利用下さい
シェンゲン協定加盟国を経由してフランスに入国する場合
シェンゲン協定加盟国内では、最初の到着地で入国審査があり、最後の出国地で出国審査が行われます。
このため経由国では入国スタンプを押されることは原則的にありません。
最初に到着するシェンゲン協定加盟国で押されるはずの入国スタンプが押されずに、現地で密入国を疑われるなどのトラブルが発生していますので、シェンゲン領域内に入国の際は、入国スタンプが押印されていることを必ず確認してください。
税関申告【Customs】
手荷物受取所で荷物引取後に税関申告を行います。
持ち込み荷物が免税範囲を超えず、輸入規制・禁止・制限されている物品を持ち込まない場合は、グリーンライン(Nothing to Declare)にお進み下さい。
関税・間接税総局(Direction générale des douanes et droits indirects)|What to Know When Travelling to France
フランス入国に際しての税関・動植物検疫の注意事項
フランスへの持ち込みが禁止・規制されている品物
以下に記載するものはフランスへの持ち込みが禁止 及び 規制されております。
禁止・規制品の詳細はフランス関税・間接税総局ウェブサイト等にてご確認下さい
関税・間接税総局(Direction générale des douanes et droits indirects)|What to Know When Travelling to France
フランスへの現金・有価証券等の持ち込みについて
フランス入国に際し、外貨持ち込み額に制限はありません。
ただし、10,000ユーロ以上 または これに相当する外貨 を持ち込む場合には申告が必要です。
限度額を超える金額を申告せずに入国しようとして発覚し、現金を没収されるケースもありますので十分ご注意下さい。
フランスへの医薬品の持ち込みに関する注意事項
医師による有効な処方箋(英語 または フランス語)があれば処方箋に記載されている期間相当の医薬品を、処方箋がない場合には個人で使用する場合に限り 最大3か月分 の医薬品を持ち込むことが可能です
(ただし、麻薬成分を含む医薬品類はこの限りではありません)
詳しくはフランス国立医薬品・保健製品安全庁(ANSM)等にお問い合わせ下さい
フランス国立医薬品・保健製品安全庁(ANSM)|Voyager avec mes médicaments : Nouvelle modalité de transmission
申告するものが無い方(免税範囲内の携帯品しか持たない入国者)
フランス入国時の携帯品が、下記に記載する 免税範囲内で申告するものがない方は 税関検査場で「税関申告なし(Nothing to Declare)」と書かれたレーン を通過 することができます。
申告するものがない方は、税関申告書等の記入・提出は不要です。
持ち込みが禁止されている物品や、より詳しい情報につきましてはフランス関税・間接税総局ウェブサイト等にてご確認下さい。
申告するものがある方(免税範囲を超過・検疫対象となる物品等をお持ちの入国者)
免税範囲を超過する物品や持ち込み制限・検疫対象となる物品をお持ちの方は税関への申告が必要です。
税関検査場で 税関申告あり(Goods to Declare) と表示されたカウンターへお進み下さい。
持ち込み規制品の持ち込みについては関連当局の許可等が必要です。
詳しくはフランス関税・間接税総局等にお問い合わせ下さい。
関税・間接税総局(Direction générale des douanes et droits indirects)|Trouble-free travel with French Customs
❺ 日本入国・帰国時の手順
日本への入国・帰国に際して必要となる書類と手続き手順を纏めました。
弊社では一部の手続きをサポートしています。