2025.05.23
アメリカ(米国)|電子渡航認証(ESTA)申請料金が引き上げの可能性?
現在アメリカ議会では、ESTA(電子渡航認証システム)の申請料を現在の21ドルから40ドルへほぼ倍増させる提案について審議が進められています。この提案は、米国議会予算局(CBO)による財政的な影響が評価・分析に基づくもので、今後いくつかの立法手続きを経て正式に発効する可能性があります。
米国議会予算局の財政分析【2025年5月19日発表】
米国議会予算局(CBO:Congressional Budget Office)は、アメリカ議会が提出する法案に対して中立的な立場から財政影響を分析する独立機関です。
2025年5月19日、CBOは「下院司法委員会による財政調整勧告(Reconciliation Recommendations of the House Committee on the Judiciary)」という報告書を発表しました。 その中で、ビザ免除プログラム(VWP)を利用して米国に入国する旅行者に義務付けられているESTAの申請料を引き上げる提案も含まれており、現在の21ドルから40ドルへの値上げが盛り込まれています。
なおCBO自身が法案を起草・提案することはなく、あくまで議会の勧告内容が予算に与える影響を評価する役割を担っていますので、今回の報告書は法案成立を意味するものではなく、立法過程における重要な準備段階として捉えられます。
日本人旅行者への影響は?
日本からのESTA申請が必要な渡航者は、値上げが実施された場合、約2,800円の負担増となります(1ドル=145円換算)
家族旅行やグループ渡航の場合は、合計で1万円以上のコスト増になる可能性もあり、値上げが実施された場合は今後の旅行計画時に注意が必要です。
まとめ
現時点では、ESTA申請料は21ドルのまま変更はありません。
しかしながら、今回の40ドルへの引き上げ提案が正式に文書化され、米国議会予算局(CBO)によって財政評価がなされたことで、議会が本格的にこの案を検討していることが明らかになっています。 今後の法案審議や大統領の以降によっては、近い将来に正式な料金改定が実施される可能性があります。
そのため将来アメリカ渡航を検討している方は、引き続き注視・情報収集が必要です。
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