海外

2015.03.30

エジプトにおける鳥インフルエンザA(H5N1)のヒト感染例の発生

3月26日付けで、外務省は、感染症スポット情報「エジプトにおける鳥インフルエンザ(H5N1)のヒト感染例の発生」を発出しました。以下では、エジプトでの感染防止策について、具体的に説明します。
●鶏を扱う市場や家禽飼育場への立入は極力避けてください。
●鳥や家禽を飼育する家庭を訪問する場合には、鳥類に近づかないでください。
また、死んだ鳥に触れないでください。
●鳥の排泄物に汚染された物に触れないでください。
●鶏肉を購入する際には、大手スーパーで販売されている商品等、 正規の流通ルートを経てきたものを選んでください。 健常な状況で屠殺された鶏に較べ、病死した家禽の死骸には 鳥インフルエンザ・ウィルスが残留している可能性があります。 エジプトでは、法律上、病気の鶏や死骸を食用として販売することは禁じられています。
●手洗い、うがいにつとめ、衛生管理を心がけてください。
●呼吸器感染症の症状が現れた場合には、速やかに最寄りの医療機関を受診してください。
●現在のところ、ヒトからヒトへの感染は確認されていません。 しかし、今後、状況が変わる可能性がありますので、報道等最新情報を随時確認してください。
(以下は、外務省の感染症スポット情報とほぼ同じ内容です。)


1.エジプトでは、2006年に初めて鳥インフルエンザ(H5N1)のヒト感染例が確認され、現在までに300人以上が感染しており、世界で最多となっています。 昨年11月以降、感染報告例が増加しており、また感染発生地域も拡大しています。WHOエジプト事務所によれば、2014年1月〜3月17日までのエジプト国内のH5N1ヒト感染例は141例、死亡数は62人と発表されています。また、これらの感染例が報告されている地域は、首都カイロ市の都市部近郊を含む、シャルキーヤ県、ブハイラ県、ギザ県、カリユビーヤ県、ミニヤ県、ケナ県、ダクハリーヤ県及びカフル・エルシェイク県などです。
2.つきましては、エジプトへの渡航・滞在を予定している方、及び既に現地に滞在中の方は、最新情報を随時確認の上、鳥インフルエンザ(H5N1)の感染予防に努めてください。
3.鳥インフルエンザ(H5N1)について
(1)鳥インフルエンザ(H5N1)とは亜型鳥インフルエンザウイルスの一種です。鳥類(主に水禽類)を宿主としており、感染した鳥やその排泄物、死体、臓器などに濃厚に接触することによってまれにヒトが感染することがあります。鳥類ではアジア・中東・ヨーロッパ・アフリカの一部地域などで感染が確認されています。また、ヒト感染例はアジア、中東、アフリカを中心に報告されています(日本国内で発症した人は確認されていません。)。
(2)症状と治療
ヒトが鳥インフルエンザ(H5N1)に感染した場合、潜伏期間は1〜10日(多くは2〜5日)とされています。感染すると、発熱、呼吸器症状、下痢などの症状が起こり、治療が遅れると重症化することがあります。対処として、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を用いた治療が行われます。


(参考情報)
○厚生労働省検疫所(FORTH):鳥インフルエンザ(H5N1)
 http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name54.html 
○厚生労働省:鳥インフルエンザ(H5N1)について
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html 
○WHO/EMRO(中東地域事務所):
エジプトにおける鳥インフルエンザ(H5N1)のヒト感染例(3月21日付け)(英文サイト) 
http://www.emro.who.int/surveillance-forecasting-response/surveillance-news/avian-influenza-a-h5n1-in-egypt-update-21-march-2015.html 
(問い合わせ先)
○在エジプト日本大使館
 住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt(P.O.Box 500 Maadi)
電話:(市外局番02)-25285910
国外からは(国番号20)-2-25285910
FAX:(市外局番02)-25285905
国外からは(国番号20)-2-25285905
ホームページ:http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.htm  
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/ 
              http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
在エジプト日本国大使館 領事部
TEL: 02-2528-5910
FAX: 02-2528-5907
Email: ryoji@ca.mofa.go.jp

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