海外

2018.06.29

パキスタンで知っておくと得する医療知識と対応策

【ポイント】今回は長期滞在者の知恵袋(虫編)として、以下の項目に分けて対応策等をご案内しております。

1 ダニ対策:ダニだけじゃない、カメムシにも注意
2 蚊対策:蚊も被害者
3 蜂対策:口で吸って毒を吸い出すのは厳禁
4 その他:蟻・シロアリ、ゴキブリ、毛ジラミ、いろいろ出ます
5 子供の病気や虫対策:これは日本人の知恵袋、予防接種の悩みも解決

【本文】

1 ダニ対策:ダニだけじゃない、カメムシにも注意

(よくある体験談)
・前任者から家を引き継いだら、家を長期不在にしていたら、出張先でホテルやゲストハウスに泊まったら、就寝中にダニに刺された。

(医療知識)
・家の掃除を怠ると、埃や垢を好物とするチリダニ(人は刺さない)がベッドマットや布団に発生する。さらにチリダニを餌とするツメダニが発生する。ツメダニに刺されると、10mm前後のポツポツとした発疹ができる。
・トコジラミ(南京虫、Bedbug)という昆虫も。分類学上、カメムシ目に属する。夜間に活動し、刺されると一円玉くらいの発疹ができる。部屋の隙間に潜んでおり、薬や熱消毒が困難。大量発生すると、業者に駆虫を依頼するしかない(寝具を捨てるしかない)。
・刺された後のアレルギー症状(痒み・発疹など)は、発現時期(数時間後~数日後)も含めて人それぞれ。痒み止めの軟膏(ムヒなどの市販薬でOK)を塗る。冷やすと痒みは和らぐ。

(長期滞在者の知恵袋)
☆絨毯や新しく購入した洋服にもダニがいる可能性あり。ひとまず天日干しを。
☆宿泊施設でダニ被害に遭ったときは、Khatmal(カトマル、ウルドゥー語でダニのこと)と言って、部屋を変えてもらう。また、トコジラミを自宅(日本への帰国時も含め)へ持ち帰らないように、荷物は床に置かず、台の上に置く。
☆家掃除の際は、掃除機で隅々まできれいに吸い取る。
☆ベッドマットは両面なんども裏返しながら干す。さらに布団叩きなどで直接たたき落とす。
☆1週間に一度はシーツの洗濯を。シーツを2枚重ねにして、上(肌の触れる方)のシーツは2-3日毎に交換するとより効果的。
☆ダニ退治用の粉末薬をマットの縁にまき、さらに上からシーツをかぶせて利用する(ダニごと覆ってしまう)。
☆Finish Pump Spray (小型の空気入れのような形をした殺虫剤)を部屋中にまいて、窓も扉も閉めたまま1日置いておくと、ダニや蚊が退治できることも。
☆こまめに爪を切り、手を洗うこと。掻き傷から菌が入ることも。特にこどもは要注意。

2 蚊対策:蚊も被害者

(よくある体験談)
・蚊が家の中に10匹ほどいて、案の定刺された。対策は特にしていない(あきらめた)。

(医療知識)
・デング熱・チクングニア熱: それぞれウイルスが人→蚊(昼行性)→人で感染(蚊は人を吸血するが故に運び屋になっている)。ワクチンは存在せず、自ら蚊に刺されないように身を守るしかない。
・マラリア:寄生虫(マラリア原虫)に感染した蚊(夜行性)に刺されることで感染する。当地は地域毎に感染リスクが異なり、予防内服は推奨していない。自ら蚊に刺されないよう身を守る姿勢を忘れてはならない。
・日本脳炎(日本脳炎ウイルス)も蚊を介して感染する。予防接種歴をきちんと確認しておこう(日本人が持ち込んだと言われないように)。

(長期滞在者の知恵袋)
☆子供でも使用できるMOSPEL(モスペール)という虫よけローションあり。ココナッツの香りが強い。夜は腕や足元に塗るとよい。地方では偽物も出回っているため、信頼できるお店で購入すべし。
☆充電式蚊取ラケットで狙い撃ち。ただし、壊れやすく、一シーズンもてばいい。
☆天井のシーリングファンで吹き飛ばす(中以上)。寝るときはエアコンと併用する。
☆Mortein Peaceful Nights蚊取りリキッドを部屋に2-3個つける。部屋の広さに合わせて増やす。カートリッジ式でリキッドは無香料とラベンダーがある。
☆POWER PLUSという蚊取りリキッドは1個で効き目抜群。ただし、臭いが気になるか。乳幼児にとっては薬の刺激が強い可能性あり。また、熱を持ち、火傷の恐れがあるため、子供がいる家庭では推奨しない。
☆1回押すだけで長時間効果が持続する日本のスプレー(KINCHO、フマキラー、アース製薬など)も有効。日本の家より天井が高く、空間が広い部屋では、スプレー回数を増やす事。
☆Morteinよりハーブ系の殺虫スプレー(室内の虫よけスプレー)もあり(シトロネラ、ユーカリ、ラベンダーなどの天然素材)。
☆Finis(液体)を霧吹きで部屋に撒く。Morteinスプレーより安価で長持ち。ただし、しずくが垂れるので、子供がいる家庭では推奨しない。
☆玄関には蚊取り線香を設置。蚊取り線香はとにかく日本製に限る!
☆窓際に掛けるタイプの虫よけ(日本製)も有効。パキスタン人へのお土産にお勧め。
☆香りを楽しむパキスタン製のお香(スティックタイプ)を代用してもよい。
☆電気の誘蛾灯が野外では最も確実。薬剤の副作用の心配がなく、子供がいても安心。日中も付けておくことで、家屋の蚊や蛾は一気に減る。

3 蜂対策:口で吸って毒を吸い出すのは厳禁

(よくある体験談)
・プールからあがって服を着たら蜂に刺された(服の中に蜂がいた)。
・干していた洗濯物の中に蜂が紛れ込んでいた。
・屋外でたまたま手をついたら、そこに蜂がいて刺された(蜂が日陰で涼んでいた)。

(医療知識)
・よく被害に遭うのはアシナガバチで、毒あり。
・刺された際、針は残らない(針が残るのはミツバチのみ)。蜂の毒は水で洗い流すのが効果的(ポイズンリムーバーがあれば吸い出しながら水で流す)。口で吸い出そうとすると、唾液にとけ口の中がしびれることも。洗った後は冷やす(血管を
縮させ、毒の吸収を遅らせる)。
・刺された部位の腫れや痒みに応じて外用薬を使用(軽症であればムヒでもOK)。
・刺された後、数分~15分以内に吐き気や息苦しさ、全身の発疹などが出現した場合には、急いで医療機関を受診へ。一度刺された人は二度目以降に要注意。

(長期滞在者の知恵袋)
☆蜂に刺されたら、すぐに食用重曹(Meetha Soda)を刷り込む。
☆着替える際、蜂が帽子やスカーフ、服の中にいないかどうか要チェック。
☆公園で遊ぶ際は、白っぽい服や帽子を着用する。
☆フラワー系やバラの香りなど、匂いのある整髪料や香水はつけない。
☆特に子供の場合は症状がひどくなりがち。蜂に近寄らないよう目を配る。
☆アシナガバチ以外にも大きな蜂もいる。家の外や庭などに蜂の巣をつくることもしばしば。早めに使用人さんに対処してもらおう。
☆天井のファンにぶつかって、床に落ちていることも。おしりの針に要注意。

4 その他:蟻・シロアリ、ゴキブリ、毛ジラミ、いろいろ出ます

(長期滞在者の知恵袋)
~蟻・シロアリ~ 
☆Tigerパウダーを蟻の通り道、巣の入り口に撒く。
☆蟻の巣の入り口に小麦粉を撒く。
☆シロアリはドア、タンス、段ボール、書物などを食べる。水回りクローゼットは要注意。コンクリートの壁やタイルに地面から上に向かって土の道を作る。POWER PLUS(蚊取りリキッド)をまく。
☆8月頃になると羽の生えたシロアリが、夕方一斉に飛び立ち羽を落とす(1日だけなのでご安心を)。

~ゴキブリ~
☆近所で下水などの消毒があると、自分の家にゴキブリが大量発生する。
☆ゴキブリにはホウ酸団子やゴキブリキャップが効果的。
☆MorteinのCOOPEX POWDERも効果的。夜水回りに撒いて、朝起きると、、。

~アタマジラミ~
☆清潔、不潔に関係なく、うつる時はうつる。
☆子供は時々点検も兼ねて大人がしっかり洗髪してあげよう。幼稚園児は特に、頭を掻いていなくても、耳の裏や髪の毛の生え際は要チェック。
☆当地では大人も多い。地元の店、特に青空床屋での散髪は避ける。
☆成虫はカンギーという櫛ですいて取り、爪でつぶす。卵は一つ一つ取る。
☆Anti-Liceと書かれた市販のチューブ塗薬(地肌に塗り付ける)、Hedrinというシラミ用スプレー、アタマジラミ用シャンプー(LiloKil他)を併用するとより効果的(約1週間)。
☆シャンプーは、泡立てて5分ほど置いてから流す。色の薄いタオルでタオルドライをすると、アタマジラミがタオルにつくが、大概まだ生きているため、確実につぶす。一緒にベッドを共有している親や兄弟も同時にシャンプーを使用する。

~その他~
☆蜘蛛も多い。地方に行けば、室内にムカデやサソリも出る。
☆庭の害虫対策としてGLYPHOSATEまたはRONDO poisonを水に薄め、庭師に頼んで庭に噴射してもらう(ひと夏に2回程度)。噴霧した当日は、子供を外に出さないように注意する。

5 子供の病気や虫対策:これは日本人の知恵袋、予防接種の悩みも解決

・長野県佐久市発、究極の子育てサイト「教えて!ドクター」をご覧あれ。

〇疾患に関する具体的な情報に関しては、以下をご参照下さい。

外務省海外安全ホームページ パキスタンの医療事情:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/pakistan.html

 

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