海外

2015.06.23

南スーダン: コレラに関する注意喚起

感染症情報
平成27年6月22日
在南スーダン日本国大使館

1.ジュバ市内各所でコレラ患者確認
(1)概況
当地WHO 事務所は9日,先月末にUN ハウスPOC3 内で確認されたコレラ疑い患者9名のうち1 名がコレラ患者であったと発表しました。患者から採取したサンプルの細菌学的検査によって今般明らかになったものですが、この患者からの二次感染例は認めていません。
一方、現在までに73名のコレラ罹患の疑いが強い患者がジュバ市内各所で確認されており,うち9名は死亡しております。現在,細菌学的検査を行っているところです。
(2)政府対応
4 日,政府保健省は当地活動中の国際機関・NGO と共にコレラタスクフォースを立ち上げると共に,コレラの予防対策(ワクチン接種,水・衛生環境改善)に努めています。

2.注意喚起
まずは落ち着いて,以下のコレラに関する基本的知識を参考にして感染予防に努めてください。
大使館では引き続き感染症に対する情報を収集して,在留邦人の皆様に共有して参ります。

3.コレラについて
(1)原因
コレラはコレラ菌(Vibrio cholerae)に汚染された水・氷・食品などを経口摂取することによって引き起こされる嘔吐・下痢を主症状とする消化管感染症です。コレラ菌は土壌の中の常在菌であるため,上水/下水環境が整備されていない所では簡単に発症します。一度発症すると伝染性が強いため,適切な防疫処置および水・衛生環境の改善策を講じないと大流行を引き起こします。
(2)臨床症状
潜伏期間は数時間から5日で,その後,発熱や腹痛を伴わない激しい下痢や嘔吐などの症状がみられます。
実はコレラ菌に感染しても75%の人は無症状です。万一発症した場合も,80%は軽傷か中等度の下痢症状ですが,残りの20%は高度な脱水を伴う急性嘔吐・下痢症を発症します。
大量の嘔吐と下痢(米の研ぎ汁のような白色になることもある)が認められるため,非常に短時間で脱水症状からショック状態に至ります。胃腸の弱い人や胃切除を受けた人,高齢者,乳幼児などは重症化し,昏睡状態に陥り死亡する例もあります。
また,コレラ患者からの嘔吐物や下痢便には大量のコレラ菌が存在するため,伝染性が強く,適切な消毒処置をしないと、そこから大きな感染の流行がみられます。
(3)治療
前記臨床症状が確認された場合には,最寄りの医療機関にご相談ください。
なお,通常,治療は嘔吐・下痢によって失われた水分と塩化ナトリウム等の電解質の補給が主となります。必要により点滴による治療や抗生物質の投与も行います。適切に治療をすれば通常1 週間程度で回復します。死亡することは滅多にありません。
(4)予防
コレラの流行地では以下のような感染予防対策を心がけ,感染が疑われる場合には,直ちに医師の診断を受けてください。
●食事前やトイレの後の手洗いを徹底する。
●食物は十分加熱してから食べる。路上で販売されている飲食物は口にしない。外食は衛生状態が信用できるところのみにする。外出先では生野菜を口にしない。
●飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を使用する場合は,十分に沸騰させた後に使用する。
●安全な水から作ったと確認できる氷以外は口にしない(コレラ菌は冷凍しても死滅しないため)。
●感染患者が集中している地域に可能な限り近付かない。
●汚染地域に立ち入った後は、必ず靴を塩素消毒する。できれば服を着替えて、顔を洗顔する。
(5)相談
不明な点や具体的な予防策についての相談は、当館医務官まで気軽にご相談下さい
村上大樹 医務官 携帯 0959003148
Email daiki.murakami@mofa.go.jp

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