2015.01.06
海外安全対策情報(香港・マカオ)
在香港日本国総領事館
1 2014年7月〜9月の間に邦人が巻き込まれた犯罪2014年7月〜9月の間の在香港日本国総領事館管轄域内における日本人の犯罪被害件数は、10件でした(当館把握分)。被害内容は、窃盗による被害が最も多く、駅のホームやバス車内等で気づかないうちに旅券等の貴重品を持ち去られたり、繁華街付近を歩行中にカバンから貴重品を抜き盗られるなどの被害が見受けられました。
2 殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
日本人の被害は報告されていません。
3 テロ・爆弾事件発生状況
テロ・爆弾事件の発生は報告されていません。
4 対日感情
一般的には良好ですが、先の大戦に関連して我が国に対する要求を行う団体、尖閣諸島に関して中国の領有権を主張する団体等による抗議活動は、依然として継続されており、引続き注意が必要です。
5 日本企業の安全に関する諸問題
特段の問題は報告されていません。
6 治安情勢
香港・マカオ、両地域の最新の政府発表による犯罪発生件数を前年同時期等と比較したところ、香港及びマカオともほぼ横ばいの傾向が続いており、治安情勢は比較的安定していると言えます。
(1)香港警察発表による2014年1月〜10月の犯罪発生件数
2014年1月〜10月の犯罪発生件数は、56,604件で、昨年同時期より4,212件少なくなっています(約7%減少)。しかし、盗難事件等の発生件数はさほど減少しておらず、引き続き注意が必要です。また、詐欺事件の発生件数は、むしろ昨年同時期より1,127件増加(対前年同時期比約19%増)しており、特に注意が必要です。
(2)マカオ保安司発表による2014年1月〜6月の犯罪発生件数
2014年1月〜6月の犯罪発生件数は、7,090件で、昨年同時期より405件増加(約6%増)しています。この中で、詐欺事件が昨年同時期より206件多い600件発生(約52%増)しているほか、傷害、恐喝等の犯罪が増加しており、注意が必要です。