2019.08.21
ギリシャ ウエストナイルウイルスによる死者6人
ギリシャ保健機関によれば、これまでに主に北部および中央ギリシャ、アッティカ地方東部において、ウエストナイルウイルスに49人が感染し、6人の死亡が確認されたとのことです。亡くなった方は、いずれも60歳以上の方とのことです。免疫力の弱いご高齢の方や乳幼児は特に注意が必要です。
ウエストナイルウイルスは蚊の媒介によってヒトに感染することから、蚊にさされないようにすることが最も重要です。アテネ医療協会では、外出時は長袖,長ズボンを着用するとともに、虫除けスプレーなどを活用して、できるだけ蚊にさされないように対策を呼びかけています。
【ウエストナイルウイルス】
ウエストナイルウイルスに感染しても、ほとんどの人(80%)は無症状です。また、ウエストナイル熱を発症した場合でも,発熱,頭痛,筋肉痛,発疹,リンパ筋の腫れが見られますが,症状は軽度です。ただし、このウイルスが脳に感染するウエストナイル脳炎は重篤な症状を引き起こします。高熱,激しい頭痛,方向感覚の欠如,麻痺,意識障害等の症状が出た場合には、急いで医療機関を受診してください。ウエストナイルウイルスに対するワクチンや特効薬はありませんが,症状を軽減するために必要な治療を行うとのことです。
在ギリシャ日本国大使館